音楽夜噺 「ブリティッシュトラッドの歴史とケルト音楽とのかかわり」

http://www.ongakuyobanashi.jp/
「ブリティシュ・トラッドの歴史と多彩な魅力からケルト音楽との関わりまで」というテーマで開催された、音楽夜噺というイベントに出かけてみた。サロン形式でテーマを語るもので、イベント牽引役は、白石和良氏(ブリティッシュ・トラッド&フォーク研究家)と、野崎洋子氏(ミュージック・プラント主宰)。

「ブリティシュ・トラッド」は日本語の造語で、英語ではBritish Falk Musicと呼ばれている。英国諸島に伝わる伝統音楽を現代的に演じた音楽で、1950年代からのフォーク・リバイバルで再ブームとなったとか。野崎氏の解説とともに、レアの音源を聴いた。

野崎氏によると、フォーク・リバイバルブームの立役者は、A.L. LlyodとEwan MacCollという人らしい。

あとは、その歌唱法で女性トラッド歌手たちに多くの影響を与えたというAnne Briggsとか。

Shirley Collins & Davy Graham

バンドとして発展してきた、PentangleやFairport Convention。

そんな英国圏内のトラッドミュージックも、イングランド、アイルランド、スコットランドがそれぞれアイデンティティを主張し始めて分化。The Albion Dance Bandのような、イングランドのモリス・ダンス(Morris Dance)を継承した音楽をやるグループが現れたり。

Battlefield Bandのような、スコットランド音楽のグループも登場。

高等教育でトラッドを学んだミュージシャンや、親の立ち上げたムーブメントを受け継いだ二代目も活躍。

いやもう、盛り沢山すぎて理解はしていないけれども、基本的なところに触れることができたような気がする。私は、ちょっとマイナー音階で奏でるものが好きかな。ゆっくりゆっくりのぞいてみたい、ブリティッシュ・トラッド世界だった。
"Jack Orion"

"Wondrous Love"

そうそう、これを訊いて思い出すのは、この映画だ。まさに、アパラチアのフォークソング"Wondrous Love"が生まれたエリアを舞台にしていて、音楽が印象的だったのだ。これはメモ代わりに。

Songcatcher -歌追い人- [DVD]

Songcatcher -歌追い人- [DVD]