
「民謡クルセイダーズ」が出るっていうだけですでに尊いのに、これに、大好きな津軽三味線の異端児? 小山会の3代目、小山豊が出演すると知ったら、行かないわけにいかないでしょう! というわけで、久々のコットンクラブ。ジャズライブとブラジル音楽のライブでしか行ったことはない、丸の内にあるライブハウスだ。

民クルのことはコロナ中にtiny desk concertで知り、ドキュメンタリー映画「BRING MINYO BACK!」のクラファンをして観る機会を伺っていた。フレディ塚本の別ユニット「こでらんに〜」には何度か足を運べたが、なぜか民クルライブはタイミングが合わなかった。それが昨年から徐々にタイミングよくライブ日程に都合がつくようになり、民クルに会えるようになった。嬉しすぎる。というわけで、ライブ初めとして1月6日の千秋楽@コットンクラブに行ってきたのだった。
MINYO CRUSADERS MEMBER
フレディ塚本 (vo)
ちゃんゆか (お囃子)
田中克海 (g,mc)
藤野“デジ”俊雄 (b)
山口ゆきのり (org)
小関一馬 (p)
Sonoo (timbales)
マドコロナオヤ (congas)
小林ムツミ (multi perc)
野口"peach"勇介 (tp)
湯浅佳代子 (tb)
大沢広一郎 (sax)
with Special Guest
小山豊 (三味線)
正直、コットンクラブのような狭い箱でどうやっていつものノリを作るんだろうと思ったのだが、まずは「手踊り」と手拍子で盛り上がり、「会津磐梯山」では、冒頭の「いーやぁぁぁぁぁぁ」のところを観客に歌う機会を与え、24 時間マラソンみたいにステージでずっと小走りするボーカル陣を眺めながら「ソーラン節」で船漕いだり波作ったりしてテンションが上がっていき...そして最後の「炭坑節」あたりで全観客を立たせて踊りのレクチャーをして、全会場が踊り狂う運びとなった。ツーリストなのか在住者なのかはわからないが、日本生まれではなさそうなお客さんも「Dig Dig Dig Dig Dig Back Back Look Look Push Push...」ってな具合にちゃんと「イージーダンス」をやっていた。さすが海外フェスでも盛り上げるだけの力量。すごいぞ民クル、そして偉大なちゃんゆかのお囃子力よ。CHANELのロゴ入ったジャージみたいなのを着ていて、その服にもちょっと笑っちゃったけれど、彼女の正確なタイミングでブレない振り付けや合いの手入れ、そしてポジティブパワーがシャイなフレディ塚本の絶大なるパワーになっているといつも感心しながら観ている。ホーンセクションを引っ張る大沢氏、tp野口氏、tb湯浅氏が出番のないところで地味に手踊りしたり手拍子とったりして、慌てて自分の番に楽器を持って急に責任を果たし出すところは眼福で好き。人数が多すぎで全員についてコメントはしないが、この大人数で、民謡的なズレたお囃子を奏でながらも音がまとまるところが本当観ていて気持ちいいんだよなぁ。
セットリストはすべて日本民謡でもよかったのに、クンビア=コロンビア=南米ということで、コロンビアの国民的な曲(題名忘れた)を演奏してくれたことは、なんとなく今ベネズエラで起こっているきな臭い出来事に思いを寄せていることを伝えたいような気がして、キュンとした🫰(もっとも、そもそも民クルはラテンのリズムと民謡を融合させてようとしているのだから、中南米と切り離すのは難しいのだけれどもね)
お目当ての小山豊、紋付袴で登場して、いきなり「津軽あいや節」(あってる?)を一曲。共演したフレディ塚本の目に小山への畏敬の念がこもっているのを感じる。バチの圧が強いせいなのかな、なんでそんなに存在感を出せるのか。その後の民クルとの共演でも、民クルのレパートリーの中に設けられた小山豊タイム的なソロパートが最高すぎた。キメるところは決めて、楽しむところはゆるく楽しむことができる、これが小山豊の魅力なのかも。
アンコールが終わっても拍手が鳴り止まず、それをなだめるために出てくる田中克海の人柄の良さよ。ちゃんと物販コーナーでサイン会をしてファンと交流していた。いやぁ、長丁場だったのにお疲れ様でした。

私の次回の目標は、炭坑節で「出た、出た、つき〜が出た...」のところで隣の人と手を合わせてクラップをできるようになること、かなぁ。シャイネス克服!