最近ものすごく愛聴しているPodCastがある。ビル・フリーゼル(Bill Frisell)とヴィニシウス・カントゥアリア(Vinicius Cantuaria)がパリのNew Morningで行ったライブの模様を収録したものだ。そもそも、TSF Jazzは、フランスのジャズライブを日本にいながらにして生で聴きたいという欲求から愛聴しているのだけれども、ある日、どうみてもフランスとは関係なさそうな二人のライブがアップされていたため、不思議に思って聴いたのだった。すでにライブの模様はYouTubeにもアップされている。
どうやら、ヴィニシウスはBill FrisellとMarivaldo Dos Santosとともに"Lagrimas Mexicanas"というアルバムを1月25日に出す予定だそうで、そのプロモーションのための欧州ツアーの一環としてのライブだったみたいだ。ビル・フリーゼルとヴィニシウスという組み合わせが異色にみえたのだけれども、ヴィニシウス発案による企画とはいえ、どっぷりラテンという感じではなく、エレキギターでビルフリの存在がアピールされた結果、無国籍感が出ていて新しいという印象。
ヴィニシウスがNYに拠点を移していることも初めて知った。アルバムに関するインタビュー映像もみつけた。
lagrimasというのは、苦悩という意味があるので、アルバムタイトルは「メキシコ人の苦悩」という意味。だから、ジャケット絵にも底抜けに明るい感じじゃないのかもしれない。でも、何だかかわいいデザイン。
ちなみにビル・フリーゼルは近々コットンクラブでライブをやるようだが、ヴィニシウスと来るわけではなさそう。せっかくのタイミングなのに、残念だなぁ。