- 作者: 青木保
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/07/19
- メディア: 新書
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ちょうど10年前に新書版で出た本を読み返してみた。著者は文化人類学者であり、フィールドワークでタイの仏門に入った経験があるとか。その経験が一部披露されており、面白く読むことができた。異文化論で学ぶ問題や事象をわかりやすく解説した本であり、ここから自分の興味を広げていくのにぴったりだ。
「異文化を理解する急所は境界の空間と時間である」という部分は非常に興味深かった。また、エドワード・サイードの提唱した「オリエンタリズム」をきっかけとして、これが中東地域への蔑みの言葉ということでタブーになったことがあったと知った。
どうも、オリエンタルというと、シンガポールのシンガソングライターDick Lee氏を思い出す。東南アジア、そしてシンガポールへの愛憎を歌に込めて色々な曲をかいていたが、彼の作品にORIENTALISMというのがあったからか。きっと彼のことだから、オリエンタリズムの意味を知って歌にしていたのかもしれないね。
Dick Leeさん、今も活動されているのかなぁ。