- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/01/28
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(2010年、中島哲也監督、日本)
湊かなえさんの同名小説の映画版。すでに本は夢中になって読んでいたのだが、往々にして原作本の映画化はあまりよくないので、大して期待せずにみたところ、なかなか良かった。
松たかこ演じる森口先生の強烈な告白、それをきく生徒たちの異様な雰囲気、携帯電話でのやりとり、その後発生する、イジメの風景が妙にリアルでぞくぞくした。本と映画では多少すじが違っているが、本で伝わってきた子供たちの閉塞感だとか森口先生の憎しみはきちんと描かれていたように思う。
それはそうと、この映画に出演している子役たちのすごいこと。森口先生の殺された娘役には、今をときめく芦田愛菜ちゃんだったし、生徒の中でもとくに難しい役どあった。ころであった少年A(渡辺修哉)を演じた西井幸人君や、引きこもってしまった少年B役(下村直樹)を演じた藤原薫君は二人ともあの鈴木先生に出演していた二人ではないか。藤原君については、鈴木先生の竹地君役だ、とすぐにわかった。すごいなぁ、みんな続けて話題作に出ているなんて。そして将来大物俳優になるのかもしれない。
そういえば、AKBなんかも、出演者としてではなく、少年Aの暮らしぶりや生活を表現する一つのツールとしてちらりと移っていたが、この頃は今ほど売れていなかった時代。もしやこの映画、意外なあげまん映画かも!?