チェンジリング

チェンジリング [DVD]

（Changeling、2008年、米、クリント・イーストウッド監督）
1920年代のロスアンジェルスで起こった実話を元にした映画、というのは鑑賞前から知ってはいたが、ものすごく恐怖を感じる映画だった。
アンジェリーナ・ジョリー演じるクリスティンはシングル・マザー。ある日、息子ウォルターが失踪。警察の初動体制に疑問を抱きながらも息子を探したところ、5カ月後に発見された。しかし、移送されてきたのは、彼女の息子ではない少年。しかも、ロス市警はそのことを認めないのだ…。
これだけでも十分ホラー映画になりそうなものだが、真実を暴こうと頑張る母親と、それを必死に阻止しようとする市警の動きで、話はさらにドラマチックな展開をみせる。（予告編をあとでみたけれども、ちょっと多くを語りすぎだと思う）。
ちょっとだけ垣間見せるクリスティンと同僚ベンのほのかな恋愛を感じさせる部分はあまり必要がないと思ったが、希望を持たせるような形で話が終わるところは、アメリカ映画らしい展開だ。非常に面白い作品でした。