カリスマ・シンガソング・ライターでありピアニストのモーズ・アリソンのライブに行った。実はまったく知らなかったのだが、米国ではカリスマ的な人気を誇っており、御年84歳の初来日だそう。観客は明らかにコアなファン中心であった。
昨今のジャズっていうのはなんだか勢いやテクニックに圧倒されてきくタイプのものが多いような気がするのだが、この人は違う。ブルージーだ。よい意味で省エネな演奏で、ほどよく枯れている。間合いがある。
なんだか、ブルーノートみたいなきらびやかな場所で、あるいはステージが一段高い場所で観るのがもったいない感じだと思った。あとは、歌詞を知りたかったなぁ。せっかくブルーノートでやるなら、オペラの公演時みたいに歌詞の字幕訳をつけてくれると、よかったな。あ、そうか。モーズ・アリソンのファンだったら、とっくのとうに歌詞なんて知っているのかもしれない。要は私の勉強不足か。
ブルージーな感じは、ピーター・バラカンさんがお好きそうだなぁと思ってあとで調べたら、本当にライナー書いたりされていて、びっくりした。こんな想像だけは、よくあたります…。