2011年、仏、Potiche、フランソワ・オゾン監督
原題は「飾り壺」と訳されていた。そう、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる雨傘工場社長夫人が、お飾り的な主婦から経営手腕を発揮して本当に幸せをつかんでいく、という話。舞台は70年代後半のフランスだ。
ファブリス・ルキーニが出てくる(でもカツラと演技のせいですぐにはわからなかった)時点でコメディだとは思っていたけれども、テンポよく楽しく、そして色鮮やかな状況描写はさすがオゾン監督! 笑えるポイントもたくさんあり、でも考えさせられることもある、いい映画だった。
今でもこの状況が笑えるということは、本質的な部分で男女の関係というのはあまり変化がない、ということだったりしてね。
ま、この映画にドヌーヴを使う時点で素晴らしいと思った。それとも、ドヌーヴが出演オファーを受けてくれたから、雨傘工場という設定にしたのだろうか。
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そうそう、この映画で必ず覚えるフランス語、séquestrer。監禁という意味があるらしい。出演者が単語を叫ぶシーンがあるので、思わず覚えてしまった。使い道なさそうだけれども。