ミシェル・ルグランMichel Legrandの逝去が報じられた。御年86歳。昨年Blue Note Tokyo30周年のイベントで来日してライブしていたのだから、大往生といえるだろう。ギリギリまで音楽活動に従事できていたのだから。人の終わりってこんなにあっけないものなのだろうか。
ルグランの代表作としてどの媒体も「シェルブールの雨傘」を挙げているが、私は「ロシュフォールの恋人たちLes Demoiselles de Rochefort」がとくに大好きだった。
フランス国立視聴覚研究所INAの映像アーカイブに、ミシェル・ルグランの出演番組がたくさん保存されている。
www.ina.fr
どんどんたどっていくと、ロシュフォールのメイキングビデオなんかもあって、ちょっと感傷に浸りたくなってしまう。今日は大好きな"La chanson d'un jour d'été"を聴いて眠ろうかな。夏の曲がそぐわない寒さだけれども。
ちなみにこちらはフランスLe Pointの死亡記事。
www.lepoint.fr
記事タイトルに出てきている代表的な作品のひとつが、「Les Moulins De Mon Coeur」ですって。私はこのタイトルを聴いてもピンとこなかったのだが、オスカー賞を受賞した初めての作品だったから、これが紹介されているようだ。そして、この曲が使われている映画が「L'affaire Thomas Crown」ということで、これもピンとこなかったが「華麗なる賭け」と言われたら、合点がいった。ルグランの米国デビューのきっかけがこの作品だったというわけか。
そしてもうひとつの代表作は、「Peau d'Ane(ロバと王女)」。これはジャック・ドゥミとコンビで作った作品のひとつして知っていたが、けっこうシュールな作品にみえたんだけれどもな。原題にもなっているロバの革をドヌーヴがかぶって、歌っているという。
ただ、この中の「Le cake d'amour」という曲のメロディは本当にいい。
そういえば、ドゥミ&ルグランを特集した雑誌もどこかにあったかな。探してみよう。