Beethoven ce manouche ~ベートーベンの交響曲第5番「運命」をマヌーシュ・ジャズで。

2009年というのはジャンゴ・ラインハルト生誕100周年だったこともあり、さまざまなジャンゴがらみのイベントやプロジェクトが走った。その数たるや、あまりのすごさにとても追い切れるものがない。一方で、当時の企画が大ヒットして、今も続いているというのがある。この"Beethoven ce manouche"もそのひとつだろう。
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"manouche"という単語が、必ずしもジャンゴ・ラインハルト関連を指すとは限らないのであまり気にもかけていなかったが、ちょっと調べてみたら、まさにDjango Reinhardtジャンゴ・ラインハルトとあのLudwig van Beethovenルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが登場するという演劇だった。ストーリーも奇想天外だ。
舞台は「天国」。ベーシストであり大天使のジャン・ミシェルが、神様からの命を受け、二人の男を和解み導き、世界に通用するハーモニーを作り出すことを任された。ミッションを成功させるには、2人の音やメロディを操る転載の存在が必要だ。そこで、ジャン・ミシェルは、ピアノ界の天才ベートーヴェンと、マヌーシュ界の天才ミュージシャンを会わせようと試みるのだが、二人のユニークな性格が災いしてなかなかうまくいかない…というような話らしい。
こちらの動画が、劇中で行われている、ベートーベン交響曲第5番のマヌーシュ・ジャズ風。まさにベートーベンとジャンゴ・ラインハルトの融合という感じで、マヌーシュ・ジャズ好きでも楽しめる音だ。

Jérémy Bourges(p)/Pierre Bernon(g)/Benoit Marot(b)
このギタリストPierre Bernonは、モンペリエのコンセルバトワールを卒業し、クラシックからマヌーシュ・ジャズにフラメンコ、ブラジル音楽とあらゆる分野の演奏をこなすらしいです。