1995年、ニューヨークのSorcerer Studioというところでレコーディングされた、ビレリ・ラグレーンのアルバムがある。ジャンゴ・ラインハルトの名曲をフュージョンテイストでカバーしたという、"My Favorite Django"だ。このアルバムにピアノ、シンセサイザーで参加し、曲のアレンジャーとしても活躍したKoono(Kuno Schmid)が、自身のストックから見つけて公開したのがこの映像だと思われる。2本目の映像の冒頭で、Koonoが語る。このレコーディングがいかに楽しくて、みんなのやる気が充満していたか。そして、当時のビレリ・ラグレーンは作曲、演奏、曲の理解、すべてにおいて高いレベルを保っており、彼のアレンジを欧州からNYへのフライトですべて記憶したとか。
アレンジを加えながら"Nuits de Saint Germain des Pres"の一節をさらりと弾く若き日のビレリにしびれる。クノ氏による素晴らしい財産のシェアだと思う。ありがとう!