ラインハルト家の末裔Levisは、ヒップホップシンガーとのデュオを結成

ジャンゴ・ラインハルトのひ孫、Levis Reinhardt(レヴィ・ラインハルト)。若くして当然の如く注目され、サモワのジャンゴフェスをはじめ、多くの出演機会を得ていたが、その後目立ったシーンでの活躍を見かけなくなっていた。最近どうしているのかと思ったら、2018年にヒップホップシンガーのイラン系フランス人、 Holy HAMONDと活動をスタートし、2019年に正式にデュオを結成したようだ。
www.musicart-grasse.fr

あいにく、まだ多くの情報はない。彼らがインスパイアされているミュージシャンが、ロバート・グラスパーRobert Glasperやエリック・ハーランドEric Harlandあるいはエリカ・バドゥErykah Baduといった、マヌーシュ・ジャズの世界とは接点のなさそうなミュージシャンであるということだ。

もっとも、ジャンゴの子孫がみんなマヌーシュ・ジャズを通過しているが、固執しているわけではない。息子のBabikは、マヌーシュ・ジャズというよりフュージョンの演奏を多くしていたという。まだ、その息子のDavidも、最後に出したアルバムはオルガントリオで、マヌーシュ・ジャズの香りは控えめだった。最近は宗教団体の集会等で演奏している模様だ。一方で、Biréli Lagrèneビレリ・ラグレーンのように、エレクトリックジャズの方向にシフトして、最近またマヌーシュ・ジャズも演奏し始めた人もいる。

Levisがマヌーシュ・ジャズを避けたくなる気持ちがよくわかる。が、ミュージシャンという道は進むようなので、最終的にどんな音に着地するのか、見守っていきたい。

Levis Reinhardtの過去情報はこちらでご参照できる。動画がほぼ消されてしまっているけれど。
asquita.hatenablog.jp