Classic Albums;Steely Dan "Aja"

Steely Danが好きだ!という話をしたら、このドキュメンタリーの紹介をしてもらった。ベストアルバムがどのように生まれたか、というのを当レコーディングに参加した人のインタビューを交えながら分析していく、というシリーズもののドキュメンタリーだ。
Steely Danの中心人物(というかドナルド・フェイゲンDonald Fagenとウォルター・ベッカーWalter Becker+その他大勢の才能あるスタジオミュージシャン、という感じのバンドだものね)2人が、これでもかというくらいのオタクっぷりを発揮していく。ドナルド、ウォルターコンビも、気にいらない演奏はミュージシャン総とっかえで録音し直して、サンプリングしていく。彼らも一流ならスタジオミュージシャンも一流なので、互いの要求を満たしつつもどうやって自分のサウンドを織り込んでいくか、せめぎ合っている。その過程が面白い。
たくさん録音したなかからどの音を選ぶのか、ということについて計算されつくされたことがわかる。完璧に作りこんで、飽きられないようにちょっぴり崩すという高度な音づくり。このドキュメンタリーを鑑賞してからというもの、もはやAjaの収録曲のすべての構成要素が分解して聴こえてくる。困ったものです。
ちなみに、Steely Danをサンプリングしているアーティストってけっこういるということも知った。調べてみるとこのブログにも詳しい。
Steely Danをサンプリングした人達 - クロイデパートメント

Black CowDeja vu

ドキュメンタリーではこの2曲が紹介されていた。ドナルドが「uptown baby」なんてラップしちゃうシーンは彼のお茶目さが垣間見えてなかなかカワイイです。