マヌーシュ語の「レスケLeské」を用いたマヌーシュ・ジャズアルバム

最近、「ハンガリー南部レスケ」という地名をよく耳にするようになった。どうやら難民収容施設があるセルビアとの国境の町のようなのだが、ここで極右系の地元インターネットテレビN1TVの女性が難民の子供を蹴った、ということで批判を受け解雇されたというニュースがきっかけだと思う。

さて、この「レスケ」という単語を聴くと、私はマヌーシュ・ジャズに関する2つのものを思い出す。
1. Esmerald' Jazzのアルバム"Leské"
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あのアントワーヌ・ボワイエールAntoine Boyer親子のユニットが出したアルバムの名前。

2.ノート・マヌーシュのアルバム収録曲「レスケ」
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今までまったく興味がなかったが、もしやこの「レスケ」はハンガリーの、ロマゆかりの地名なのか? 急に思い立って検索を始めたものの、そもそもこの地名の検索結果が出てこない。結局海外のニュースの検索結果から、やっと地名のレスケは"Röszke"であることがわかった。
すると、こちらの曲名のレスケLeskéはどういう意味があるのだろう。色々調べたら、Esmerald' Jazzのアルバム解説にその意味を発見。マヌーシュの言葉で「彼にfor him/pour lui」を意味することが判明した。

LA GUITARE . COM - disques cd - esmerald jazz leske guitaristes Esmerald Jazz Leske - GUITARE

Antoine Boyer - DjangoBooks Forum

地名のレスケのスペルを確認するのに苦労はしたが、諸々の疑問が判明してうれしい。

ところで、このSamson SchmittやTchavolo Schmittも演奏している"Djieske"も、Leskeの活用に見えるのだが、どうだろう。これはまたの機会に調べてみようと思う。