ジャンゴ・デラックスDjango Deluxe…まあ仏語で正しく読めば「ドゥリュクス」とでもなるのかな。バンド名が名前負けしているというか、実力以上のゴージャス感が出てしまっているのではないかと余計な心配をしてしまうような名前だ。
メンバーは、兄弟のジョヴァンニ・ワイスGiovanni Weiss(g)、ジェフリー・ワイス Jeffrey Weiss(cb)、それに従兄弟のロベール・ワイスRobert Weiss(g)の3名。昔は、これにコー・ラインハルトKoe Reinhardtというギタリストもいたようだが、最近はトリオで活動しつつも、その都度いろいろな楽器のゲストを迎えるようにしているらしい。
たとえば、こちらは2015年のドイツ、ヒルデスハイムのジャズフェスティバルの様子だ。コアメンバーのトリオに加え、キーボードとドラムが追加されている。リズムギターをこよなく愛する者として、マヌーシュ・ジャズのドラムは邪道だと思ってしまうのだが、ジャズギタートリオとしてもマヌーシュ・ジャズとしても楽しめるバランスを持ったグループだと思った。
★Django Reinhardt Festival Hildesheimについてはこちらでどうぞ。
asquita.hatenablog.jp
2014年にはDjango Deluxe & NDR Bigband名義で"Driving"というアルバムを出している。ボーカルにビッグバンドが加わりつつ、スウィングも忘れていない、良い演奏。メンバーの友人でもあるというプロデューサー、George “Capudelup” Brenner(ドイツのソウルシンガー、Ayoのプロデューサーでもあるらしい)の指揮のもと出来上がったこのアルバムには、なんとストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenbergもゲスト参加しているとのことだ。日本のアマゾンWebサイトからデジタルで購入可能、まずはぜひ試聴してみてください。
Amazon.co.jp: Driving: Django Deluxe & NDR Bigband: デジタルミュージック
11月末には地元ハンブルグの5つ星ホテル、Hotel Atlantic Kempinski Hamburgにてコンサートも予定されている。名前負けなんて失礼なことを思ってしまった。これから期待したいなぁ…なんて思いながら念のため検索をかけたら、2013年9月に書いた自分のブログがヒットした。まだKoe Reinhardtが参加している頃のこのバンドに、私は注目をしていたようだ…。すっかり忘れていた。
asquita.hatenablog.jp
もう名前は忘れません。今後ジャンゴ・デラックスがいろいろなフェスで活躍するだろうことを楽しみに見ていたいと思う。