Hayes Valley(ヘイズバレー)という、おしゃれ地区がある。表参道付近のような感じで、おしゃれでとがってお店が並んでいる。エリアの紹介はまた後日するとして、このエリアにあるGough StreetとFultonの角にあるおしゃれ寿司屋、Robinにやってきた。アダム・トルトーサAdam Tortosaという、日本でも勤務経験のあるシェフの方がオーナーでもある。
入り口に、日本語をあしらったビール缶があるが・・・これはどこのだろう。デコレーション用の缶かしら。ちなみにロビンが仕入れているビールは、常陸ネストビールというクラフトビールだ。サンフランシスコでは常陸ネストをよく見かけたので、きっとうまく営業しているに違いない。
お店のメニューは「お任せOmakase」のみ。メニューはドリンクメニューしかなくて、食事の冒頭に「ミニマムのお任せが79USDである」ということを説明される。そこからひたすらいろいろなものが出てくるのだが、どれもこれも日本人にとっては物珍しい組み合わせのメニューばかりだ。
たとえば、白身のお刺身とイチゴ、タマネギを和えたものを突き出しに。
パリパリの海苔の上に、A5ビーフのタルタルとウニと・・・なんだっけ、果物?
お寿司は次々に握られてくるのだが、あぶりだったり、グラニースミスというアップルパイに使われるリンゴのすりおろしが白身魚に乗ってきたりゆず胡椒だったり七味がのっかってきたり、ポテトチップスとキャビアという斬新なものもあったな。握りのごはんは赤酢か何かを使っているのか、全部色がついていた。醤油は使わず、そのまま食べるスタイルだ。サイズが小ぶりなのがうれしい。おさかなはどれも新鮮でおいしくて、ウニをほおばった時には幸せな気持ちでいっぱいになった。
ここで、まだおなかに入るならば…というわけで「A5生肉にフォアグラをトッピングしたものも出てきた。
白ワインやスパークリングを傾けながら、すべて食べきってしまった。
日本人ならではの落ち着く味というのは確かに存在して、なかには好みでない組み合わせの食材もあったけれども、満足度は高かった。魚にあまり関心のない、あるいは情報がないだろう米国の従業員の方々が、一生懸命暗記した魚の名前を説明してくれるのも好感度が高い。
なかなか予約が取れないというこのお店、当分はやりそうだなぁ。