2015年、韓国、ペク監督
元々カンヌ国際広告映画祭でグランプリをとった作品The Beauty Insideを韓国のCMクリエイターが映画化したのでこの作品らしい。二度目の鑑賞だったけれども、途中でちょっとだけ登場する上野樹里が、いつもの魅力を発揮できていなかったな。やはり彼女はコメディの人なのかも。
ありえない事実を描いている時点で完全にファンタジーなのだが、なんというか、悪い気はしないというか、嫌いじゃない。ただ、ちょっと悲しいファンタジーだ。主人公の家具デザイナー、キム・ウジンは、眠ると外見が変わってしまう、という不思議な現象に悩まされている。そのウジンが、好きになったのが、やはり家具屋に勤務するイスだった。姿が変わってしまうことで彼女が認識してくれないことを危惧したウジンは、三日間眠らないように頑張るが…ウジンとイスの行く末を描いた映画。付き合っても悲しいし、別れても悲しい恋愛だというのが、映画を観てわかってきて、涙した。
奇想天外な話だけれども、意外にしっくりくる。俳優が上手だったのだろうか。いくら人は中身だとはいえ、その外見が日々変わってしまったら、人はちゃんとその人を愛しく思えるのだろうか。