Festival Guitare&vigneというイベントを発見した。「ギターと葡萄」って何故なのか。調べてみるとこのフェス、開催場所がフランス、ロワール地方のBourgueilブルグイユというところなのだが、この場所がまさに、有名なワイン生産地のひとつらしいのだ。しかも、こちらのワイン通販サイトによれば、その歴史は古代ローマ帝国時代に遡るとかで、「ブルグイユを含むロワールの地でワインを発展させてきた生産者はほとんどが修道院の僧侶」ということらしい。今回のライブはブルグイユの修道院の中庭で開催されているのだが、同じ場所に葡萄畑Clos de l'Abbaye Bourgueilもあるし、葡萄と深い関係にある場所でのギターフェスだから、フェスの名前がこのように命名されたのだろう。
本フェスは今年8月22日に開催されている。ステージでは9時間ほどさまざまなジャンルの音楽のライブが繰り広げられた様子なのだが、トリをつとめたのが、あの、サムソン・シュミットSamson Schmittのグループだった。しかも、すべてのライブ映像が公開されている。これは嬉しい。メンバーには、サムソンの息子、スタン・シュミットStan Schmittも。そして、コントラバスのロラン・ドゥラヴォーLaurent DelaveauとヴァイオリンのLaurent Zellerロラン・ツェラーは、二人とも"Les Pommes de Ma Douche"のメンバーではないか。調べてみたら、このグループは2000年に再結成して、今もライブ活動をしているようだ。来日したのはもう15年くらい前か。 ソロギターにクレジットされているエマヌエル・カッシモEmmanuel Kassimoは、プロフィールがあまり見当たらないが、ロマの言葉で「みんな一緒」を意味する"Am Ketenes"というバンドでボーカルとギターを担当しているとか。さらに、スタンの娘たち、ステフィStefi SchmittとセレナSelena Schmittも数曲参加して、歌声を披露している。セレナちゃん、まだ小さく見えるが、ギターも構えてお姉さんの歌もアシスト、堂々たるものだ。
1時間半くらいの尺だろうか。現地でフェスを楽しむことができるのはもう少し先のことかもしれないけれど、日本にいながらこのようなライブ映像を楽しめるなんて、幸せだなぁ。