「リスペクト」。ソウルの女王、アレサ・フランクリンの伝記映画

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アレサ・フランクリン。もちろん名前は知っているが、実は彼女の楽曲をほぼ知らない。それでも、ジェニファー・ハドソンJennifer Hudson が主役を務めるときいてこの映画を観たいと思ったのであった。

映画によるとアレサの母がゴスペルシンガーで父親はC・L・フランクリンという有名な牧師で公民権運動家だったらしい。マーティン・ルーサー・キング Jr.が親友として映画に出てくるので、映画上の演出かと思ったが、なんと本当の話だった。有名な歌手たちと懇意にしているような環境も、早々と子供を産んでいる状況もwikiによれば本当の話。ただ、映画では若い頃の妊娠の真相は匂わせるばかりではっきりと描かれておらず、もやもやが残る。父親が有名人だけれども家では決して模範的な人ではなかったという様子は、映画ではきちんと描かれていた。才能と人脈がありコロンビアレコードとの契約は早かったが、売れるようになるまでかなり苦労をしていること、いまいちなパートナー、父親の過干渉といった諸々の苦労話は、他の歌手の伝記でもよく描かれていることなので、他の歌手による伝記映画との差別化が難しいところだと思った。もう少し、公民権運動の話とその成果を深掘りして欲しかったかも。すべてのエピソードが半端な上にちょっと長いな。映画館でなければ、途中で集中が切れてしまったかもしれない。

この映画の最大の魅力は、アレサ・フランクリン本人が認めたジェニファー・ハドソンの歌唱力と演技力だと思う。初めはジェニファーだったけれども、Amazing Graceを歌うライブドキュメンタリー撮影のシーンあたりでは、アレサに見えてくるくらいだった。ジェニファーを味わいに、劇場に足を運んで欲しいと思った。
「Respect」を歌うジェニファーもいいが..
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本人がブルース・ブラザーズとの共演しているのがまたいいね。
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そしてジェニファー・ハドソンは、なんとデトロイトで行われたアレサ・フランクリンのお葬式で「Amazing Grace」を披露しているんだ。これは圧巻だ。
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映画鑑賞してからこちらのwikiをみると、話がよりわかりやすいと思われる。
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wiki英語版はプライベートライフまで詳細に書いてある。こちらもおすすめ。
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