先日大分に行った際に「かぼす」を大量に入手した。ファーマーズマーケットのようなところにいったらお安かったので、見慣れていないということもありついつい買ってしまったのであった。その数40個くらいだろうか。以下にまとめてメモしたい。
◆かぼすジュース
ちょうど売り場に「かぼすジュース」の作り方が書いてあったので、これを再現したいと思った。
でも、このレシピの存在はすっかり忘れ、普通にジュースをつくる体でかぼすを処理してしまった。何かのレシピに、「かぼすの白い部分に苦味がある」というような記載があったので、皮を剥いて、だいたいの果肉部分の量と同量の氷砂糖でつける。簡単じゃん。
調子にのってSNSにアップしたところ、大勢の方からいただいたコメントは「え、皮がキーなのになんで皮剥いたの?」ということ。そうだったんだ...まあでも遅いよね。今度は皮の活用法を考えることにした。まだまだかぼすはたくさんあるのだ。
◆かぼすチェッロ
リモンチェッロのかぼす版。これは、スピリタスにかぼすの皮10個分くらいをつけて香り付けをしてから、同量のシロップで割るだけの簡単な飲み物だ。一番のハードルは、アルコール度数96度というポーランドのスピリタスを入手することだったかもしれない。
正直、皮をつけるところまではうまくいったのだ。ところがシロップについて、きび砂糖で作っちゃったところがそもそもの間違いであった。緑色の皮の色が作った液体に、茶色のシロップを混ぜたら、その色は汚くなるにきまっている。なんてことしちゃったんだ、私は。
というわけで、味はよかったがテンション駄々下がりの飲み物ができあがった。
栗原はるみさんもお作りになられているが、色が綺麗。本来こうであるべきだったよね。
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◆かぼすこしょう
私は柚子胡椒が大好きだ。かぼすでも柚子胡椒のような調味料ができると知って、試してみることにした。レシピも意外に簡単そうだ。
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何かのレシピで、「おろし金で皮をすると本当に美味しい」と書かれていたのでやってみたのだが、苦行以外の何者でもなかった。まったくすれないじゃんなにこれ。途中でフープロを使ってみるも、なぜか調子が悪くなかなか細かくならない。さらなる苦行は青唐辛子。ちゃんと手袋をはめて作業をしたけれども、涙が出るほど強い強い刺激が目を襲うのだ。
で、こんなに苦労をしてもすぐに食べられない。熟成が必要だという。いやぁ、柑橘系の●●胡椒の類がそこそこのお値段となる理由がやっとわかった気がする。
◆かぼすポン酢
こちらも、作ってみた。醤油250ccに味醂50cc、米酢100cc、かぼす果汁100cc、出汁昆布&鰹節を合わせるだけ、というもの。ところがこのレシピだと、しばらく放置しておかないと馴染んでくれないらしい。それじゃダメなんだって。
というわけで別のレシピを探してみた。醤油100ml、鰹節、昆布、みりん25cc、酒25ccという割合で小鍋に入れて沸騰させて1分弱火、そのままさます。その後、100ccのかぼす果汁と合わせてできあがり、というものだ。
これなら翌日から食べられる、というものなのだが...なんと間抜けなことに、かぼす果汁ごと火を入れてしまった。これってどんな味になっちゃうんだろう。しかも、かぼすを100ccとるのってけっこう難しいことに気がついた。果肉を包んでいる袋状の薄皮がけっこう丈夫で、果肉が残っている感じで、絞り切れていない感じなのだ。これは包丁の入れ方にコツがあるみたいで、横に入れると果汁がよりたくさん取れるのかな。
というわけで、大量なかぼすは私の実験台となり、無事消費されていった。かぼすポン酢の火入れ版レシピでつくったものを使う機会があったら、マイルドで果実味が強く本当に美味しかった。あっという間に消費してしまう危険調味料だ。次回かぼすを入手したら、また色々と試してみたいな。ただし、かぼす胡椒意外のものを...。