America's Got Talent (AGT) 2020に出場したKenadi Doddsケナディ・ドッズの声が素敵

Nizi projectを観るだいぶ前からオーディション番組が好きだ。前にAmerican Idolで見かけて感動した歌手のことをこちらに書いたけれど、実はアメリカン・アイドルをみるほうが稀で、よく観ているのはBritain's Got Talentの方なのだ。番組始まった頃から審査員を務めるサイモン・コーウェルSimon Cowellの、好き嫌いがモロに出るシビアな目線も好きなら、いつもゴージャスでノリノリのアマンダ・ホールデンAmanda Holdenにアレシャ・ディクソンAlesha Dixonコンビも、ちょっと優しくてサイモンを中和するような立ち位置にいるコメディアン、デヴィッド・ウォリアムスDavid Walliamsも好き。緊張に震える出場者をささえる二人組、Ant & Dec (本名はAnthony McPartlin & Declan Donnellyらしい)がジャッジがどんなに辛辣なことをいってもうまくフォローしている。いいパフォーマンスに対して、ジャッジがGolden Buzzerを押すと、金色のリボンが会場を覆い尽くし、出場者が感激のあまり立ちすくむ姿は感動ものだ。

このBGTだが、今やフランチャイズアメリカ版やアジア版もある。そのアメリカ版、America's Got Talent (AGT)を先日たまたま観ていて出てきたのが、Kenadi Doddsケナディ・ドッズだった。ユタ州出身で、家族全員が網膜色素変性症(Retinitis Pigmentosa:RP)を発症するなか、唯一RPを発症していない彼女は、小さい頃、まだ言葉も発しないうちから父親のギターに合わせて歌っていたとか。すでにRPを発症した妹が、視力を失う前に姉が世界で一番大きな舞台で歌っている姿を見たいというのでAGTに登場したと話していた。出場者がどういう状況であれ、鋭いツッコミで容赦しないサイモンも、彼女には良い印象をもち、成功を確信しているような発言をしていた。

オリジナルソング「One Way Ticket to Tennessee」は、カントリー歌手を目指していつかカントリー・ミュージックの本拠地であるテネシー州ナッシュビルを目指したい、という意気込みを歌っているように聞こえた。
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コロナ禍につき、無観客でのライブ。確かにステージは大きいけれども、本当は妹さんに観客でいっぱいの会場で歌うお姉さんを観てもらいたかった、と思ってしまったけれども、彼女ならいつか夢が叶うだろう。