結成10周年。Django AllStarsのライブ@Jazz in Marciac

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"Jazz in Marciac"は、1978年以来行われているフランスの老舗ジャズフェスだ。例年20万人ともいわれる参加者を集める大規模フェスなのだが、2020年はCovidの影響で中止を余儀なくされた。しかし2021年は、規模を縮小して実施したようで、例年18日間の開催だったものを夜のみ12日に短縮して実施し、イベント縮小した分健康対策や情報提供に力を注いだという。予算規模などの詳細はこちらの記事に詳しいが、とにかく補助金やスポンサー支援も受けながら、無事コンサートを敢行したのはさすが、としか言いようがない。

2021年の出演者から私が知っているレベルのアーティストの名前をざっと拾ってみると、Kyle Eastwood、Kool & The Gang、Brad Mehldau Trio、Youn Sun Nah & Ulf Wakenius、Ibrahim Maalouf 、Richard Bona、Gonzalo Rubalcaba、Belmondo QuintetMichel Portal...と錚々たるメンバーだが、私はDjango AllStarsが出ている、ということにときめいてしまった。Django AllStarsは、2011年にアメリカのプロデューサーであるPat Philipsパット・フィリップスの発案 により結成されたグループだ。元々のコアメンバーはドラド・シュミットDorado Schmittだったが今はドラドの長男、サムソン・シュミットSamson Schmittがリーダーを務める。これにやはりマヌーシュ・ジャズ界隈で高い人気を誇るヴァイオリンのPierre Blanchard ピエール・ブランシャールやアコーディオンのリュドヴィック・ベイエLudovic Beier が加わっているという、いいとこ取りのグループなのだ。

フルライブ映像が公開されているので、これは要チェックだ。個人的には、リズムギターのPhilippe "Doudou" Cuillerierの作品"Viens Chez Django"という曲が楽しかった。ジャンゴの定番メロディがたくさん詰まった、ポップな作品。
DJANGO ALLSTARS : LIVE in MARCIAC - Full Concert ! - YouTube