坂東玉三郎 特別舞踊公演@博多座

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こちらの公演のことを偶然知り、博多座に行ってきた。玉三郎の公演は歌舞伎座でみた阿古屋以来な気がする。
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平日昼の部14時スタートの回に行ったせいか、あるいは玉三郎ファンの層のせいなのか、お客は圧倒的に女性の観客が多かった。博多座のロビーもまるで歌舞伎座地下一階のように色々なお土産物など売っていて賑やかな雰囲気だ。今回は「口上」「鶴亀」「日本振袖始」の3本。以下、印象を残しておくと思う。

1.口上が特殊!
襲名披露公演とかでよくみる「隅から隅まで ずずずい~っと...」というのを想像していたのだが、こちらの口上は、土地の皆様にご挨拶する「御目見口上」とういのを玉三郎さん流にアレンジしたものらしい。博多座とのご縁や衣装の話など、身近な話をしてくれたのはよかった...(けれども途中で寝てしまった、ごめんなさい)

2.鶴亀
新年の儀式を題材にした能の演目を歌舞伎舞踊にしたものらしい。玉三郎が率いる女帝が、鶴と亀を従えて登場...という感じなのだが、皆様華やかで、誰が誰だかよくわからくなった私を許してください。
長唄は非常に興味深く拝聴した。歌は杵屋勝四郎、三味線は杵屋勝国だったのは確信した。笛は田中傳次郎だったと思うがなにせマスクがほぼ顔を覆っているのでよくわからない。お囃子がいる壇の前に、スクリーンのような布が一枚はってあってそれが幻想的な空気を醸していたのだが、隣の席にお座りのご婦人方が、生演奏ではないことを確信していて驚いた。コロナ対策のために映像で出演していると思っているのだ...きいている私もショックだった。

3. 日本振袖始(近松門左衛門
素戔嗚尊の八岐大蛇退治が題材ということで、ストーリーがわかりやすかった。とかいいながら、一瞬稲田姫と、岩長姫がわからなくなったのは内緒だ。八岐大蛇の「八岐」の表現がすごく良かった。衣装も華やかだし、素戔嗚尊がそれらを退治する時の動きや魅せ方もダイナミックで目が離せない。大蛇の分身たちが顔を並べるとどうみてもKISSの面々のようだ。
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義太夫で話が進むのかと思いきや、途中で大薩摩ということで長唄の歌と三味線が登場。歌は杵屋勝四郎だろうが、三味線は勝国ではなく鶴亀の時に勝国のお隣にいらした方だったと思う。(プログラム上では杵屋勝松とのことだが、劇場によると本当にそうなのかはわからないらしい。私もちょっと判別はできなかった)。そのお二人が舞台上に出てきて立ったまま派手に演奏するのが、ロックぽくてすっかり心を奪われてしまった。素敵すぎる! 

チャンスがあればもう一度、この公演をみて見逃した部分を再度確認したいな...。あと、お願いだからお囃子方の出演者リストもリーフレットや最低でもウェブサイトに掲載しておいてほしい、と思った。ではないと演出によっては録画だと思われたりするのだから...。
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