Giovanni Mirabassi ピアノ・ソロライブ@Blue Note Tokyo

ジョバンニ・ミラバッシのピアノ・ソロ公演に行ってきた。1stセットはすべてスタンダード、そして2ndはFavorite Originalsということで、オリジナル中心のラインナップ。
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今回は、友人と共に2ndに行ってきた。確かに、ほぼほぼオリジナル曲。Mirabassiは終始饒舌で3年ぶりの日本公演であることや、Fred Herschとの友好関係についてや、Chick Coreaへの想いなどを語っていた。Enrico Pieranunziを敬愛している、と言っているのを聞いた気がするが...あ、だから"Pieranunzi"という曲があるのか。
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彼がFred Herschに提供したのが、こちらのRed for Fredだと言っていたような気がする。うわぁ、とてもミラバッシ的なメロディだなぁ。
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Fred HerschとMirabassiはこんなイベントでも共演するほどに交流があるんだね。繊細な天才同士...すごいな。
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今回嬉しかったのは、"Architectures"の収録曲"Place de la Mairie"を演奏したこと。もう澤野工房では購入できないアルバムではあるが、この曲を名前で聴けて心が震えた。このアルバムがリリースされたのは1999年と、もう20年以上も前のことだと思うと、時が経つことのはやさも悟った。
https://www.jazz-sawano.com/products/ske333010

あとは大変ベタだが、"Le Chant des Partisans"を聴けたのも嬉しかったな。このパルチザンの歌というのは、第二次大戦のナチスドイツ占領下にあったフランスで、レジスタンス運動に携わった人たちに歌われた歌ということで、いろいろな武器の名前なんかも歌詞に出てくるような勇ましい曲なのだが、Mirabassiのアレンジにかかると、勇ましさよりも力強さと希望が伝わって、涙すら出そうになるのだ。
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ジョバンニ・ミラバッシがブルーノートを満席にするくらい人気のアーティストになっていることに驚いた。なんとなく一時、「ハウルの動く城」のカバーのような、ジブリカバーのピアニストみたいな路線のアルバムを出していた時期もあるが、やはりMirabassiの原点ってあのちょっと切ない、特徴的なソロピアノだと思う。また初期のアルバムの作品を生で聴く機会があると嬉しいな。ところでセットリストってどこに出ているのかしら。ブルーノート東京から正式なライブレポートが出てくるのを期待している。