ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜


The Zookeeper's Wife、ニキ・カーロ監督、2017年、アメリカ&イギリス

第二次世界大戦中にポーランドユダヤ人を救った動物園園長の物語。主人公アントニーナが女性であるせいか、アントニーナに焦点が当たりがちだが、実際はアントニーナと夫のヤン、ジャビンスキ夫妻の功績により、300名以上のユダヤ人が救われたという。ドイツ軍が厳しく目を光らせるなか、動物園という広大な敷地でユダヤ人をかくまった二人の勇気がすごい。とくに、下宿で殺されたローザ・アンゼロヴナ母子の死を目の当たりにした時などは、恐ろしくて仕方なかっただろうな。

それにしても皮肉なのは、ドイツ軍がユダヤ人を劣勢民族と位置づけ排斥していた一方で、絶滅しそうなオーロックス(牛の一種で、バイソンと似ているらしい)を救おう、復活させようという動きがあった、というところかな…そこに優生か否かの違いなどないと思うのだが。

「三ぶん」でごちそうを食べつつ器を愛でるなど。

のんべで、美味しい食べ物屋さんを見つけるのがとても上手は友人の行きつけに連れて行ってもらった。
https://www.sanbun-ginza.jp/

まず、いろんな種類のレモンサワーをチェイサーにしていろいろなお酒を飲めるというのが素晴らしい。「レモンサワーフェス」ですよ!

おつまみは、ほんのちょっぴり、でもお酒に合うものばかりで…何が出てきてもつい歓声を上げてしまうありさま。テンションがあがる。

お料理も美味しいのだけれども、うれしいのが器が美しいこと。金継ぎなんかも施されていて、どれも素敵なのだ。友人が「山廃造り」などと呼ばれている伝説の杜氏、「農口尚彦の軌跡を辿る利き酒セット」というのを試していたので、私も横から試してみた。いやぁ、今の農口尚彦研究所のものよりも、私の好みは初期の菊姫だったりする。器もかわいくて、ちびちび飲みながらずっと眺めていた。

ここはまた来たいなぁ。

あこがれの「ねいろ屋」@神保町

なまじ荻窪のことをよく知っているため、「ねいろ屋」のことはずっと気になって、Twitterをフォローしていた。でも、さすがに並ぶほどの時間はないよな…というわけで紹介されたのが、ねいろ屋の神保町店だ。

まずは視察…というわけで、先日かき氷だけを注文しに出かけた。うん、美味しい。美味しすぎる! 女峰イチゴミルクは、どこから食べても完璧な味わいで、すっかり気に入ってしまった。
asquita.hatenablog.jp


というわけで二度目のねいろ屋訪問。今回は、ちゃんとラーメンを食べられる余裕を残していった。

こちらがあこがれの「瀬戸内レモンラーメン」。


そして、かき氷も食べた。フルーティーで苦味もあって、しかもふわふわ。昭和のかき氷というのは、こうもっと「頭痛がする」みたいな冷たさがあったけれども、ふわっふわタイプのかき氷だと、歯にしみたり頭痛がするような重さは一切なくて、美味しい。このかき氷があれば、夏が乗り越えられそうだね。

うなぎ処 福也@南伊東で、わさびで食べるふっくらうなぎ。


土用の丑の日も逃してしまったし、ここはひとつ、ウナギでも食べるか…。やってきたのが、県道12号沿い、奥野ダムの向かいにあるこちらのウナギ屋さんだ。駐車場の表示がかわいい。

入り口には大きなはらたいらさんのイラストが構えている。

うな丼の選択肢は2つだ。うな丼4,800円と、うなきも丼6,000円。お酒も出さない。(ただし、基本車でないと来られない場所にあるので、アルコールなしでも当然だとは思う)。店内は小ぎれいでおしゃれ、ジャズが流れている。

初のお店だからまずはね…ということでうな丼を頼んでみると、わさびが出てきた。


え、わさび? (ちなみに私はわさびが苦手)今山椒にハマっているのに! まあでも仕方がないので、とりあえずわさびをすって待つ。


これがどんぶりだ。尊い。食べてみるとふっかふか。パリパリタイプのほうにご縁がある私には新しいふわふわタイプだが、美味しい。しかも驚いたことに、わさびがあう。私はわさびが嫌いなのに、ついついわさびをのっけて食べてしまう。新しい味に出会えた!

デザートは、豆かんがでた。さっぱりする。ちょうどいい。



うなぎでお腹を満たしたら、向かいにある伊豆半島唯一のロックフィルダム、奥野ダムと松川湖をめでるのもいい。ぜひ一度お試しいただきたい。なお、このお店、予約は取れないし、13時半ちょうどには店が閉まってしまう。準備していたウナギが終わっていたら、それより前に締まる可能性も。
というわけで、はやい時間の訪問がおすすめです。

和食かっぽれ@伊東。やはりおいしい!


伊東で外食するとなると必ず来てしまうのがこちらのお店だ。〆はまご茶漬けか、前にとてもおいしいと思ったなめこのおじやかなぁ…と思いながら注文をした。
こちらは注文の一部。

で、結論。食べ過ぎて満腹になってしまい、〆にたどり着けなかったのだった…。もう少し考えて注文すればよかったです。

ちなみに、過去の「かっぽれ」訪問歴があったが、毎回必ず「水菜と豆腐のサラダ」「カレイのから揚げ」を必ず頼んでいるようで、笑ってしまった…。
asquita.hatenablog.jp

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切麦屋あいだ@伊豆高原

さっぱりとしたお昼を優雅に楽しみたい…と、こちらのお店にやってきた。

 

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住宅街にある手打ちうどんやさん。ランチコースは2種類ある。

 

美しい前菜盛り合わせ。

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うどんの薬味がもはやアート。

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うどんは温と冷が選べる。スープも2種類から選ぶ。大盛りは+200 yen

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かわいいちらし寿司も付いてきた。

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行くのなら予約は必須だ。当日の11:00過ぎくらいまでに予約が欲しいとのことでした。

 

なお、前に行った頃よりは、前菜がちょっとだけ地味になっているのを発見した。前はどれだけお得なお店だったんだ!

http://asquita.hatenablog.jp/entry/2015/09/13/200542

 

もしやこれがアルザス語か? マヌーシュ・ジャズの有名アコーディオン奏者のインタビュー番組

アコーディオン奏者のマルセル・ロフラーMarcel Loefflerは、日本のマヌーシュ・ジャズ好きにはそこそこ知られているのではないか。なぜなら、トニー・ガトリフ(Tony Gatlif)監督による映画、「Swing(僕のスウィング)」が紹介された頃にリリースされた、マヌーシュ・ジャズのアルバム、Note Manoucheのメンバーとして来日していたからだ。「盲目の天才アコーディオン奏者」みたいな肩書きもついていたっけ。

あれからもう15年は経過しただろうか。マルセル、まだ活躍中のようだ。先日、フランスはアルザス地方のテレビ番組Rund Umで紹介されたようで、動画を見つけた。9月に出す予定のアルバムが、マヌーシュ・ジャズとクラシックを融合させたものらしく、その宣伝もかねての取材かもしれない。

何が驚いたって、番組はほぼフランス語の字幕で構成されていること、そして、聴いてもよくわからない言葉を話している。フランス語っぽいけれども違う。もしや…これは、噂の地域言語、アルザス語か?

「なんだそれ」と思った方はこちらをどうぞ。
https://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/klib/kiyo/edu/e37/e3712.pdf

アルザス地方はドイツとの国境にあることから、歴史上何度も国が変わる運命にあった。その結果、ドイツ語でもフランス語でもない「アルザス語」という言語が独自に発展している。フランスは昨今、このアルザス語を含む言語を「地域言語」として積極的に守っていく姿勢をとっているが、このアルザス語も衰退の一途を辿っているときいていた。なのにこの番組では登場人物の大部分がアルザス語を話しているではないか! 同じライブに出演しているビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneも、アルザス語を話していると思われる。マルセルの息子でギタリストのCedricも登場するが、この息子はフランス語で取材されていた。

マルセルもビレリも、出身は、フランスのアルザス地方バ=ラン県アグノー群Haguenauという場所。ドイツ国境だから、もしはこの地域の人たちにとっては珍しくないのかもしれない。

もちろん、ライブ映像としても貴重なのだが…「アルザス語らしきものを話している」という意味でも貴重な映像だ。