読書週間はじまり、はじまり。


http://www.dokusyo.or.jp/
10月27日は「文字・活字文化の日」であり、本日より11月9日まで「読書週間」らしいのだ。そもそも読書週間がかなり長い歴史を持ち、かつ国民的に幅広い層で行われているイベントであることも、本日の新聞広告をきっかけに自分で調べてはじめて知ったくらいなものだ。読書週間って、自分の通っている小学校の生徒会レベルでやっている話かと思っていたよ…。

私は、毎日が読書デーという活字中毒者なので、今さら読書熱を刺激される必要もない。きっとこのイベントのターゲット外だろう。ただ、webサイトをざーっと眺めまわした限り、このイベントで本当に読書が促進されるのかなぁって思ったりする。だいいち、このIT時代に、Webサイトにやる気が見られないのは、いかがなものか。

本イベントの主催団体が、ただのルーティンワークでやっているイベントなら何も言わないが、本気で読書をプロモートしたいなら、「思わず夢中になりました」なんて漠然とした標語の公募だけで満足しちゃいけない。自分たちからテーマを掲げて、読書ブームを牽引しないと。

たとえば、オランダのBook Weekでは、旬の現代作家に依頼して短編小説を書いてもらい、Book Week期間中に一定金額以上の同国作家本をお買い上げのお客さんにプレゼントしたりするらしい。その他にも、作家に会うチャンスを作るために全国キャラバンをしたり、「家族のきずな」「宗教」「ラテンアメリカ・カリブ」といったテーマ設定をしたり、業界関係者のパーティーを開催してメディアを招聘したりと、メディア対策も抜け目ない。

ぜひ、自ら仕掛けて「読書カッコいいじゃん」という流れを牽引していただきたいものだ。だって、読書振興活動には限りない可能性があるのだからね。

◆オランダ読書促進共同体
CPNB(Collectieve Propaganda van het Nederlandse Boek)
http://www.cpnb.nl/index2.html