◆隆●軒(●はサンズイに斤)
北京から慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)に向かう道すがら、レストランがずらっと並んでいる場所がある。行ってみれば「青空レストラン」。慕田峪長城で観光した帰りに、そのうちの1軒に立ち寄ってみた。
ここは、ニジマスの釣り堀が名物らしい。自分で釣った魚が、指定した調理方法で供される。釣るのは大変そうなので、お店の人にお願いした。
ぴちぴちの魚。
釣った魚は、一度網に入れて。
重量を測って。
で、こんなふうになってテーブルに出てきた。
クミンをまぶして、炭火で焼いているのだが、これが思いのほか美味だった。日本でもいつか試してみたい食べ方だ。
もちろん、頼んだのはこれだけではない。
春椿豆腐という、おぼろ状の自家製豆腐と香椿という野菜の千切りをあえたもの。素朴なのだが、おいしい。
とりのまるごと醤油煮。八角の味が強い。これも田舎料理らしいが、ワイルドだね。
真ん中にあるのが、"ge da tang"疱瘡湯といわれる、いわばすいとん。トマトと青菜とタマゴがすいとんとともに煮込まれている。あとは、トウモロコシのお焼きと、葱餅。
日本で食べるチャンスのないものばかりを味わえて、本当に幸せ。こういうとき、「冒険してよかった」と思うのである。
食後は、ブランコで遊ぶことも、ほのぼのと鹿を愛でることもできる。
Tel.(+86)-60-63-77-88