和の音に対する耳を鍛えたくて、苦心している。
何だろうな、複雑なせいか、それとも西洋音階に合致していないせいなのか、メロディとして記憶するのがなかなか難しいのだよ。一方で、以前ハマった勝山左義長のように、現地で聴いた瞬間に記憶から離れないメロディもある。
勝山左義長2012:お囃子サイコウ。 - 空間Annex
さて、いつか生で観たいお祭りとして、こちらをメモしておこう。
沼田市ってどこだろうと思ったら、群馬県だそうだ。8月上旬の開催。
以下沼田市のWebサイトより抜粋。
沼田祇園祭は、天正18年(1590)に現在の下之町に牛頭天王宮(ごずてんのうぐう)が祀られて以来、その歴史は400年に及び、昭和46年に「沼田まつり」とその名を変え、市民のまつりとして生まれ変わった。
祇園囃子は、いつの時代に伝えられたか定かではないが、江戸末期から明治初期にかけて前橋市近郊から伝わったと推測される。
現在の吹奏形態については、明治18年の「上之町祭典録」の中に山車についての記述がみられ、祭が衰退した時期もあったが、昭和54年に沼田祇園囃子保存会連合会が結成され、後継者育成と保存活動を実施し、現在「さんてこ」「テケテットン」「吉原かんら」「籠まわし」「麒麟」「夜神楽」などが伝承されている。
毎年、沼田まつりの際に、華麗な山車の上で奏でられる。
こちらは、お囃子保存会のWebサイトより。
沼田に伝承されたお囃子は、上州系統の『さんてこ囃子』の中にあって、[サンテコ][テケテットン][吉原カンラ][篭まわし][麒麟][夜神楽]など、他に例を見ない優雅な響きを湛えた独特な曲が多く曲目も、口伝えのため、奇妙とも思えるネーミングのものもあり、先人の知恵が伺えます。沼田の祇園囃子は、締太鼓の音を高く調律さえて、桴(ばち)でたたくときの強弱をハッキリさせる伝統の奏法と、能管に似た長尺太笛が中核に位置して、高尚な響きに仕上げ、総じてテンポがゆっくりで、気品を醸した荘重典雅な趣の完成は、祭礼を抜きにしても、独立した音楽として鑑賞に充分耐え得るお囃子と評しても過言ではありません。最大の特徴である優雅な響きは、沼田の派手な花柳界と、粋な感性に磨かれた市民性と沼田の多彩な文化の影響が大きく加味され、上州系統の『さんてこ囃子』が、最北端の地で、オリジナリティーを持った「沼田祇園囃子」として確立し、洗練・定着したものと考えられす。
なるほど。たしかに動画を観ると、笛がすごーク長くて太い。これが「長尺太笛」なのかしら。一度吹いてみたいものだ。いや、その前に生で観てみたいなぁ。