米国ジプシージャズ大使は、映画でジャンゴ・ラインハルトを演じた経験あり。

先日、このブログを書いた時に偶然知った米国のギタリスト、ジョン・ジョーゲンソンJohn Jorgenson。プロフィールに“the US Ambassador of Gypsy Jazz”、つまり米国ジプシージャズ大使であると明記されていたので、気になっていた。asquita.hatenablog.jp

というわけで、ここでちょっと調べてみようと思う。

元々はDesert Rose Bandというバンドでカントリー音楽のギターを演奏していたとかで、この時すでに名をはせていたそうだが、ある時から一気にジプシー・ジャズに転向したようだ。現在は、自身のブルーグラスバンドやエレクトリックバンドの他、メインの活動となっているJohn Jorgenson Quintetでジプシージャズの演奏活動をしている。
過去にはエルトン・ジョンパバロッティボニー・レイットなどといった名だたるミュージシャンたちと共演したとか。また、マルチな楽器奏者でもあり、スティールギターやマンドリンにブースキー…とまあこのあたりはギタリストができそうな楽器として理解ができるが、クラリネットやサックス、そしてボーカルでお客さんをわかせることもあるときくと驚く。まあ、ブルーグラスが好きな人がクラリネットやジャンゴのギターに魅了されることについて理解はできるのだが、実際演奏ができるとなるとまた別問題だ。すごいことだと思う。

映画にも参加経験があるとかで、映画「ガタカ(Gattaca)」のサントラに参加したようなことが書いてあるのだが、これは証拠が見付けられなかった。ガタカは未来をテーマにした映画なので、ちょっとジプシージャズという感じではない気もするが、どうだったかな。もっとも、経歴ではスペルがGatt"i"caとなっていたから、違う映画ということもあり得るのだが。
極め付けは、映画「トリコロールに燃えて(Head in the clouds)」の中でジャンゴ・ラインハルト役をした、ということだろう。1930年代のヨーロッパが舞台だというから、役柄としてジャンゴが登場するのは自然だと思う。その映像も見つけた。

これ…本人なのだろうか。ちょっとわかりにくい。
ただジプシージャズに惚れて以来、早い時期からジャンゴフェスはじめヨーロッパのマヌーシュ・ジャズ系フェスに出演していたのは事実であり、このあたりが、ジョンを「ジプシージャズ大使」にしている所以なのかもしれない。
ブルーグラスギターの演奏動画もあるが、ジョンのマヌーシュ・ジャズ演奏動画をみてみた。

こちらも英語圏のジプシージャズギタリスト、トミー・エマニュエルTommy Emmanuelとの共演も。

これからもジプシージャズ大使として、世界中にジプシージャズの魅力を伝えていってほしいものです。