ドイツの古い教会で行われた"ジャンゴ・ラインハルト・コンサート"は、Joscho StephanとSven Jungbeckの実力派デュオで。

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ヨショ・ステファンJocho Stephanは、ドイツのオランダ国境にほど近いエリア、ノルトライン=ヴェストファーレン州メンヒェングラートバッハ生まれのギタリストだ。とくにマヌーシュ系の血筋ではないときくが、父親の手ほどきを受け、今やマヌーシュ・ジャズを目指す人なら誰でも知るようなギタリストとなっている。その彼が2010年に、出身と同じノルトライン=ヴェストファーレン州のケルレンツィヒKörrenzigというところにある、10世紀に建てられた古い教会が主催する文化イベント、 “Kultur Alte Kirche”の一環でコンサートをすることがあった。
www.altekirche-koerrenzig.de

今年、2021年はヨショと、フランスのあのBireli Lagrèneがライブするはずだったようだが、ビレリの出演が叶わなくなったようで、代わりにピンチヒッターとしてストリーミングライブに出演したのがSven Jungbeckスヴェン・ユングベックというドイツのギタリストだ。「代打じゃん」と侮るなかれ、ジプシージャズ(マヌーシュ・ジャズ)に魅せられたスヴェンはオランダのArnhemアーネムの音楽院で専門教育を受けてからミュージシャンの道を歩んでおり、自身のバンドを持ったり、ギター教育にも力を入れるようなギタリストなのだ。

ジャンゴ・ラインハルト・コンサートEin Konzert à la Django Reinhardt」と銘打ったこのライブ、クオリティが高い演奏を40分を独り占めできる。ぜひご参照あれ。そして、Joschoのオリジナル曲"Papillon"に涙を流してほしい。15'11"くらいからはじまるこの曲、ジャンゴのスピリットがみえる、本当にいい曲だと思うのだ。いつか生でライブを観てみたいです。
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