フランスはサントル地域圏にあるイスーダンというところで1989年から毎年行われているギタージャズフェスティバルに、Festival Guitare Issoudunというのがある。開催時期は毎年10月末から11月あたりの3日間で、元々はアコースティックギターの出演者が中心だったようだが、昨今はジャズ、ブルーグラス、クラシック、ロック、フォーク...とあらゆるジャンルのギター演奏が楽しめる。もちろんマヌーシュ・ジャズもプログラムに組み込まれていることが多く、過去にはビレリ・ラグレーン Biréli Lagrene、クリスチャン・エスクーデChristian Escoudé、ラファエル・ファイスRaphaël Fays, ロマーヌRomaneなどの出演者が名を連ねている。また、ライブだけでなく、マスタークラスや、ギター職人のサロンなんかも参加するような、いわばギターの文化祭だ。さすがにこのパンデミックのなか昨年は開催されなかったようだが、その代わりといっていいのか、イベントの公式チャンネルで過去のライブ動画をごっそりアップロードしているを発見した。そこからマヌーシュ・ジャズに関係するライブをざっと取り出してチェックしてみよう。
Boulou & Elios FERRE(2008)
Bireli LAGRENE & Sylvain LUC (2008)
"Isn't she lovely"がセットリストに含まれている!
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Bireli LAGRENE (2006)
こちらはリズムギターにHono Wintersteinを従えての出演だ。
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Samy DAUSSAT (2005)
どうやらマスタークラスの様子らしい。
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Christian ESCOUDE(2004)
こちらもマスタークラス。Nuagesが泣かせる。
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ROMANE QUINTET & Stochelo ROSENBERG(1999)
ミュゼットのような、歌付きの編成。ロマーヌクインテットの芸風がちょっと違う。そしてストーケロが若い!
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Christian ESCOUDE Trio (1998)
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Angelo DEBARRE Trio (1998)
20年以上前からこんなに超絶技巧だったんだ...と感心してしまう。私が大好きな曲"Anouman"演奏している? アレンジが華やかすぎて素晴らしい。
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NOUVEAU TRIO GITAN(2006)
マヌーシュ・ジャズっぽいバンド名だと思って調べて見たら、エスクーデChristian ESCOUDE,とダビド・ラインハルトDavid REINHARDT のグループだった。でも冒頭はジスモンチのLôroっていうのがセンスいい。
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今回はライブ動画だけでなくインタビューやワークショップのものも含まれており、その数は1,000本は超えている。ありがたすぎる貴重な貴重な大公開、当分週末はこれで楽しめそうだ。
本フェスの様子は、過去にポストでも紹介しているので、こちらからも情報が得られる。
asquita.hatenablog.jp
今年も2021年10月29〜31日の開催が決定している。この状況下で現地に行くことは叶わないが、ネットを通じて少しでもライブの様子がわかることを楽しみにしている。