ミーナの行進(小川洋子)

 

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舞台は1972年頃。主人公である朋子がしばらく暮らした、芦屋の親戚の家の話だ。ミーナは、その家の娘で身体が弱く、コビトカバのポチ子とともに学校へ行く。東ドイツ出身の伯母さんと語り、飲料メーカーの社長素敵な伯父さんの秘密を知り、ミーナの恋を応援し…色々な出逢いと別れを経ていく朋子の心を描いた物語だ。読みやすい物語だった。

ミーナが収集しているマッチ箱のデザインが、お洒落な挿絵として本に登場して来るのだが、これが良い。読売新聞に掲載されていたらしいので、その時の挿絵でもあるのかな。装丁が素敵だ。