ディディエ・ロックウッドDidier LockwoodとマリクMalikが主催するジャズミュゼットを中心とした音楽フェスティバル、"Festival Jazz Musette des Puces"は、毎年フランスのパリ郊外、サン=トゥアンSaint-Ouenで開催されている。カフェや街角などで有名ミュージシャンが奏でる音楽を無料で楽しめるという、夢のようなフェスだ。今までの様子はこちらで紹介している。
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昨年も、ディディエ本人以外にビレリ・ラグレーンBireli LAGRENEにシルヴァン・リュックSylvain LUC、マルセル・アゾーラMarcel AZZOLA、ジャン-マリ・エカイJean Marie ECAYにニニン・ガルシアNinine GARCIA と、マヌーシュ・ジャズ好きがよだれを垂らすアーティストが出演していたらしい。よい映像が見つけられないのが残念だが、確実にいえるのは、このフェスはディディエなくしては生まれなかったということだ。45年にわたるディディエの親友であり本フェスティバルの共同企画者、マリクMalikもさぞ力を落としていることと思う。
ディディエへの追悼を込めて、本フェスの秘蔵映像が公開された。2013年のフェスの映像で、ノエ・レーヌNoé Reineとニニン・ガルシアNinine Garciaのギターに合わせて、ディディエが演奏している。この頃のノエは14歳くらい? リズムギターだけでなく立派にメロディを弾いている。
最後の記者会見でのディディエの発言をきいたら、マリクは悲しくなってしまうだろう。でも、同時に、このフェスを今後も続けていく勇気ももらったかもしれないな。今年の開催は6月の中旬。出演者の発表を楽しみに待ちたい。