金沢駅からタクシーで2,300円程度かけて、金沢港エリアに行った。まずは大野からくり記念館にて、金沢市大野町出身の科学者、大野升吉の残した功績や、からくりの仕組みをみる。茶運び人形のデモなんかも置いてあったし、内井昭蔵氏設計の美術館の建物そのものも北前船をイメージしたという、印象的なものだった。コアとなるからくり人形などの展示物の周辺は、からくりを使った知育玩具が多く並んでいるので、子供たちも一日飽きないような場所になっている。
金沢港は決して「美しい」という感じではないが、地元の人が集う趣ある場所、という感じ。地元の人が釣りを楽しむ岸を歩いて、次に向かったのが「ヤマト糀パーク」。おりしも、「春の発酵食まつり」というのを開催しており、糀の魅力を学ぶ良い機会となった。酒粕のホットバスに手を浸すと本当に手がつるつるになるのね。糀付けの焼き鳥とか、醤油味のソフトクリーム+玄米ソフトクリームに醤油をかけて食べたりして、飲み食いを楽しんだ。同社の土産物やさんには、出汁や醤油だけでなく、ハンドクリームや顔パックなど、糀の魅力を存分に知ることができる素敵な場所だった。
帰りはバスで香林坊に戻ろうとしたのだが、その待ち時間にヤマト醤油の方にご紹介いただいたのが、「ホホホ座」。元鉄工所だった場所を改装した、カフェ兼本屋兼地元のおしゃれなお菓子を売るちょっとした売店がついている。京都の名物書店だった「ガケ書房」系列の店舗らしい。カフェや金沢に関する雑誌が自由に読めるようになっているので、ここでのんびりとした時間を過ごすことができた。
ちなみに大野町は古い町並みが点在していることから、「金沢こまちなみ地域」というものに指定されているそうだ。道理で…町並みの整い方が尋常じゃないと思った!