移動遊園地の興行主一族の長、マルセル・カンピオンMarcel Campion。パリにてさまざまなイベントを手掛けるのはもちろんだが、マヌーシュ・ジャズファンとして、移動遊園地イベントの中で無料マヌーシュ・ジャズライブを開催したり、自身もマヌーシュ・ジャズギターを演奏したりしている。"Fête (Festival) des Tuileries"の中で行われるマヌーシュ・ジャズライブは、私がいつか行ってみたいと思うフェスのひとつなので、毎年チェックしている。
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今年の2月17日は、そんなマルカンさんの80歳のお誕生日…というわけで、パリ11区にあるサーカスもできる劇場Cirque d'hiverにて、盛大な誕生日会が行われたらしい。この誕生日パーティー、色々なジャンルのミュージシャンが次々ステージ上でパフォーマンスをしていく、なんとも豪華なプログラムだった。そして、マヌーシュ・ジャズコミュニティとも深いつながりがあるマルカンさんだからこそ、マヌーシュ・ジャズのライブもあったそう。
以下の映像の39分のあたりには、マルカンさんご本人もギタリストとして登場し、息子やアンジェロ・ドゥバールAngelo Debarreと共演している。そして、その後もずーっとマヌーシュ・ジャズだ。いかにマルカンさんがマヌーシュ・ジャズに肩入れしているかがよくわかる。
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マヌーシュ・ジャズライブの終わりを飾るのは、マヌーシュ・ジャズオールスターズが並んでMinor Swingの演奏。ストーケロ・ローゼンバーグStochelo Rosenberg、チャボロ・シュミット Tchavolo Schmitt、ノエ・ラインハルトNoé Reinhardt、ロッキー・グリセットRocky Gresset、そして、マルカンさんの息子、クリス・カンピオンChriss Campionも。(あと一人誰だろう)。だたっ広い広場の片隅に6名のギタリストが並んで、こんなすごいメンバーがMinor Swingを演奏しているなんて、よだれがでそうだ。どうやったらマルセル・カンピオンとお友達になって誕生日会に出席できるのだろうか…。
一番最後のほうには、ギタリストが集合してGypsy Kingsの"Bolare"を演奏し、観客も巻き込んで熱唱するシーンも。この時はまさか新型コロナウイルスがヨーロッパでもこんなに問題になるとは思っていなかったものね…。