コロナ下の創作活動。マヌーシュ・ジャズギタリスト、Sandro Lorierの "Japan Swing"

サンドロ・ロリエSandro Lorierは、フランスのアルザス地方、ストラスブールと同じバ=ラン県にある町、サヴェルヌSaverneで生まれたギタリストだ。マヌーシュの一族生まれであり、父親のパキートPaquitoも有名なギタリストで共演歴も多数。サンドロは子供のころからマヌーシュ・ジャズにとどまらず、フラメンコやジャズ、ボサノヴァ等のギターも学び、19歳となった2013年にパリの若手のコンクールで優勝、2015年にはファーストアルバムをリリース、2016年には、父親とともにパリの有名かつ歴史もあるミュージックホールであるオランピア劇場でライブをするなど、確実にその実力で名を挙げてきた。ギターというのはジャンルによってはピックを使うものだが、彼はフラメンコギターの腕前を駆使し、どんなジャンルでも指で演奏するのが特徴だとか。

このサンドロ・ロリエとパキートの親子だが、実は昨年の5月~6月にかけて、日本でライブツアーを行っていたようなのだ。うわぁぁぁ、知らなかった。行けない距離ではない場所でライブがあったとは…。
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というわけでその日本のライブはみられなかった私だが、サンドロ・ロリエが日本ツアーの際につくった曲を公開しているのを見つけた。オルガンピアノが参加していることと、リズムギターにも本人が参加した多重録音であることが特徴かな。

ちなみに彼による新作はもう2曲公開されていた。ひとつは、自分のスウィングということだろう、"Sandro's Swing" 。

そしてもう一曲は、移動遊園地の王様と呼ばれ、自身も演奏するほどのマヌーシュ・ジャズファンで多くのライブをサポートしているマルセル・カンピオンMarcel Campion にささげた歌、"Swing for Cecel"。Cecelというのは、マルセルのあだ名だそうだ。

そろそろ、ジャズライブ等も開催されるだろうか。ミュージシャンたちが自宅待機をしている間の成果や作品にたくさん触れられることを期待してしまう。