ふるふるグレープフルーツゼリー


先日グレープフルーツを買ったのだが、放置していたらあっという間に2週間が経過した。ちょっと悪くなっているし、スカスカな部分もあるよね…というわけで、ちょっとジューシーに戻したくて、これを作った。

1)グレープフルーツは皮と薄皮を向いてボウルに入れる。はちみつをまわしかけて放置
2)小鍋に水200グラムと粉寒天小1/2を入れて混ぜながら火にかける。煮立ったら弱火にして3分
3)小鍋を火からおろし、1)をまぜて粗熱をとる。冷蔵庫で冷やし固める。

たくさんのレシピがあったが、参考にしたのはこちら。
グレープフルーツ寒天ゼリー | 伊勢原市

ちょっとハチミツが多かったかな…でも、品質が落ちたグレープフルーツもジューシーになり、美味しくいただけました。

Marcel LoefflerとCedric Loeffler。アコーディオン専門番組で魅せるマヌーシュ・ジャズライブ

昨晩アコーディオンのことを調べすぎたせいか、動画サイトが私にアコーディオンの動画をたくさん勧めてくるようになった。それはそれで楽しいけれども、やはりマヌーシュ・ジャズの世界で活躍している有名ミュージシャンにどうしても目がいってしまうというものだ。

というわけで本日見つけたのは、こちらの動画。マヌーシュ・ジャズ枠で登場したのは、Marcel Loeffler親子。ほぼ1時間もある美しいライブ映像だ。

こちらの番組、「Au Bonheur de Nacre」は、なんとアコーディオン専門番組であった。司会者Pascal Savardが月に一度、地元フランス西部、24時間耐久レースで有名なル・マンにあるキャバレー"Le Pâtis au Mans"のステージに色々なアーティストを招いてライブを録画するというもの。アコーディオンといえばミュゼットというイメージがあるとは思うが、色々なジャンルの演奏をしていくことで、アコーディオンの魅力を伝える番組なのだ。

番組のサイトはこちら。
vialmtv.tv

そして、今年2月にリリースしたアルバムのティザーはこちらか試聴可能だ。
asquita.hatenablog.jp

この番組のタイトル「Au Bonheur de Nacre」の"nacre"の意味がわからず、その音から勝手に英語のKnuckleを思い浮かべていた。しかしよく考えてみれば、ナックルは「指の付け根」なので、指先ならともかくアコーディオンには関係なさそうだ。というわけで調べてみたら、「真珠層」、つまり貝殻の内側のきらきらした部分を指す言葉なのだそうだ。きっとアコーディオンのボタン部分等にその素材が使われているから、「真珠層の幸せ」みたいな番組名なのだろう。ちなみにフランスにはアコーディオンフェス”Festival National d'Accordeon"というイベントもあり、この団体とも提携して制作している番組のようだ。
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アコーディオンの沼、ハマったら大変そうだなぁ…。

アコーディオンの種類とマヌーシュ・ジャズ。Ludovic Beier「Four And Two 」

今年2月にフランスのアコーディオン奏者リュドヴィック・ベイエールLudovic Beierのニューアルバムが出た。
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ギターは、RomaneやAngelo Debarre、Thchavolo Schmitt、Patrick Saussois等の大物と長いこと共演してきたベテランギタリスト、フィリップ・キュルリエールPhilippe (Doudou) Cuillerier 。ベーシストは、Maurizio Congiu 人物だ。知らない名前なので今度調べておこう。3月上旬、まだ新型コロナの騒ぎがここまで大きくない時期に、TSF Jazzのスタジオを訪問していたらしい。

アルバムのティザー広告も、昔の映像が多用された凝った作りになっている。

リュドヴィックのアルバムの情報をもっと集めたかったのだがあいにく情報は見つからず、代わりに池部楽器のウェブサイトにたどり着いた。リュドヴィックのスペシャルインタビューが掲載されている。
www.ikebe-gakki.com

ここで恥ずかしながら私は初めて意識をした。そうだ、そういえば、リュドヴィクのアコーディオンって鍵盤がないぞ、ということを。言い訳をすると、日本ではメジャーな鍵盤式のアコーディオンも、左手部分にはボタンがついているではないか。正面からみるとそんなに見栄えが変わらないので、そこまで意識もしていなかったのであった…。

記事によれば、フランスではボタン式のアコーディオンの方がメジャーだという。鍵盤型と比較したメリットとしては、移調が楽ということ意外に、より幅広い音域を組み込むことが可能だと書かれていた。さらにミュゼットのような音楽はボタン式アコーディオンを使用することを前提に作曲されているとか。リュドヴィックの音がスウィングしているのは、ボタン式アコーディオンも関係していたりして。

マヌーシュ・ジャズやミュゼットの世界で活躍する他のアコーディオン奏者のことも気になって、色々チェック。

マルセル・ロフラーMarcel Loeffler

ジョー・プリヴァJo Privat

ジャン・コルティJean Corti

(写真しかないけれど)トニー・ミュレナTony Murena

ギュス・ヴィセールGus Viseur…は動画が見つからなかったけど、きっとボタン式を使っているのだろう。ほんと、何を今さら…という感じだが、今後はもっと注意深ーくアコーディオンに目を配ろうと思った。

ジャンゴの時代を忠実に再現。Wawau Adlerの新作"Happy Birthday Django 110"

ドイツ、カールスルーエ出身、Sintiにツールを持つギタリスト、ワワウ・アドラーWawau Adlerのことは、定期的にその動向をチェックしている。理由はただひとつ。8年ほど前にドイツをドライブした際、“Bremer Gypsy Festival”というものを見つけて、わざわざブレーメンのはずれにある、シュラハトホフ文化センター(Kulturzentrum Schlachthof)というところに出向いたことがある。ジプシー文化を語るようなトークセッションもあるようなマニアックなイベントで出てきたのが、Wawau Adelr Groupだった。Wawauのどのアルバムにも参加しているベーシスト、ジョエル・ロシャーJoel Locherも一緒だったかな。このライブに感動して以来、たまに情報をのぞくようにしているのだ。

久々に活動状況をチェックしたら、残念ながらライブ出演はすべてキャンセルになっていたが、アルバムをリリースしていた。それがこの"Happy Birthday Django 110"だ。WawauもBireli Lagreneのような神童ギタリストで、13歳にはライブをやり、フュージョンモダンジャズビバップ等の演奏を経て、2000年くらいから自分のルーツであるSintiの音楽に回帰した、という。確かに、1991年のアルバム"With Body & Soul"は全体的にジャズだし、アルバムに収録されているNuagesもマヌーシュ・ジャズのスタイルではない。Wawauにもそんな時代があったんだなぁ。

さて今回のアルバムは、単にそのタイトルで生誕110周年を祝っているだけではない。‘Quintette du Hot Club de France’に敬意を表し、録音方法までオリジナルを忠実に再現したらしい。アルバムの解説によれば、たとえばWawauが収録に用いたギター、Selmer 828は、これはジャンゴ・ラインハルトが愛用していたSelmar 503と同時期、1940年代に作られたものだという。このギターそのものの音は、Wawauのこちらの動画で味わうことができる。


こだわりはギターだけではない。レコーディングに使ったマイクも、2本しか現存していないという、ジャンゴのバンドが活躍していた40年代に使われたモデルを利用したという徹底ぶりだ。だし、さすがにソロ演奏までを完全コピーしたわけではない、という。「ジャンゴだったらどうするだろう」と自分自身に問いかけながら、再現した当時の環境下で演奏した結果できあがったのがこのアルバム、ということだ。

共演者として、ジョエル以外にも、 リズムギターにホノ・ウィンテルステインHono Wintersteinあたりは慣れたメンバーである一方で、注目すべきは、ホノの紹介でこのアルバムに参加したという、ヴァイオリニストのアレクサンドル・キャヴァリエールAlexandre Cavaliereだろう。ベルギー出身34歳、音楽家の家族に生まれ、ピアノやパーカッションなどにも親しみつつヴァイオリン奏者として活躍している。12歳でディディエ・ロックウッド Didier Lockwoodに見初められ、レッスンを受けたという。ヴァイオリンはHot Clubの編成に欠かせない楽器であり、このアルバムでも味のあるソロで存在感を見せている。

このアルバムのプロモーション動画がいくつか準備されているので、ぜひ確認してほしい。

音楽配信サービス経由で入手可能だが、Wawauらしからぬ派手なジャケットのCDを手に入れるのもいいなぁ。イメージではいつも黒いキャップをかぶっているWawauだが、最近は趣向を変えたのかな。それとも、あの黒いキャップはアレクサンドルにあげちゃったのだろうか。プロモーション動画で唯一黒いキャップをかぶっているアレクサンドルをみながら、そんなことを考えてしまった。
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選曲も楽しい、癒しの"Jazz Manouche Confinement" -コロナ体制下で愉しむマヌーシュ・ジャズ

先日、こちらの記事にて、在宅ライブを公開するミュージシャンの話をまとめた。
asquita.hatenablog.jp
この中では、ベネルクス3国で活躍するミュージシャンたちの取り組みをご紹介したのだが、今回、フランスのマヌーシュ・ジャズミュージシャンたちのリモートライブ映像を紹介したい。その名も、"Jazz Manouche Confinement"。Confinementとは、外出禁止のことを指す。Yotam Silbersteinの#quarantineduos ほどではないが、直球勝負のいい名前だ。

フランスでは5月11日に外出禁止令が解除されている(これを、confinementの解除なのでDeconfinementという)。しかし、だからといってすべての活動が許され、日常に戻ったわけではない。6月1日までの期間、活動として許されているのは、図書館、視聴覚室、小規模美術館、そしてお墓まいりくらいのものだ。今後の方針はこれから発表されるものの、ミュージシャンがライブできるようになるのは、もう少し先のことになりそうだ。つまり、ミュージシャンにとってはまだまだConfinementということになる。
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4月末から、"Jazz Manouche Confinement"と題してマヌーシュ・ジャズのレパートリーをリモート公開しているのは、ジャンゴ・ラインハルトの縁戚、Mandino Reinhardtの甥っ子であり、やはりギタリストの父を持つ、フランコ・メルステインFrancko Mehrsteinだ。鉄板のリズム・ギター奏者として、叔父Mandino Reinhardtのクインテットで活躍しただけでなく、兄Dino Mehrsteinのバンドのメンバーとして、また、いとこのチャボロ・シュミットThavolo Schmittや地元ストラスブールで活躍する大物ギタリスト、ビレリ・ラグレーンBireli Lagreneとも共演歴がある。今までそんなに発信している印象がなかったフランコがどうやらこの「外出禁止令」のタイミングでYouTubeチャンネルを立ち上げ、定期的にライブ風景をアップしているのだった。

共演しているメンバーとしては、たしかDjango in NY等のイベントで海外ツアーでも一緒に共演しているコントラバスのジノ・ロマンGino Romanや、こちらも親子で活躍するギタリスト、ブラディ・ウィンテルステインBrady Winterstein、アコーディオンのリュドヴィック・ベイエールLudovic Beier、こちらも有名ギタリストのノエ・ラインハルトNoé Reinhardtなど、マヌーシュ・ジャズが好きだったら間違いなく惹かれるラインナップだ。

5月20日までにアップされている映像は全部で8曲なのだが、素晴らしいのがこの選曲センスだ。普通、マヌーシュ・ジャズのリズムギター奏者だったら、ポンプ炸裂の、いわゆるマヌーシュ・ジャズのスタンダードアレンジばかりをアップしそうなものだが、決してそうなってはいないのだ。ヴァイオリンは当たり前としても、ドラムや歌、トランペット、フェンダーローズと共演している映像もあり、それがマヌーシュ・ジャズらしさといい割合で融合しているのだ。個人的には、「Stella By Starlight」とMichelle Legrandの名曲「Watch what happens」のアレンジに癒された。

それにしてもこの映像、音のずれなどにも配慮しながら組み合わせて編集するのは大変だっただろう。あとどれくらいの曲をアップ予定なのかは知る由はないけれども、日本のこんな片隅にも、この映像をすごく楽しんだ人間がいることを知ってもらいたい。そして、こんな素敵な音楽があることをもっと多くの人に知ってもらいたいな。チャンネルはこちらで登録できます!
www.youtube.com

バター不使用マフィンに挑戦。

先日のバナナマフィンを型でも作ってみたが、型に入れたタネの量が少なかったせいであまり素敵にできなかったので、別のレシピに挑戦してみた。またマフィン(笑)。バター不使用で検索してこれをやることにした。
別の目的でたまたまアーモンドパウダーが手元にあったことと、バターがなかったことがこちらのマフィンをつくった決め手だ。
oceans-nadia.com

1)ボウルに砂糖 60g、ココナッツオイル 60g、卵 1個、牛乳 大さじ3、バニラエッセンス と塩 2つまみを入れて泡だて器でよく混ぜる

2)薄力粉 80g、アーモンドパウダー 20g、ベーキングパウダー 4gをふるい入れて、よくまぜる

3)マフィン型7分目くらいまでタネを入れ、あらかじめ180度の余熱であたためておいたオーブンに入れ、約20分焼く。

ココナッツオイルをざくっといれたら、1)の段階でココナッツオイルと他の材料が完全に分離してしまい、焦る。油分だけ泡だて器の中の方に集まってしまい、どうにも混ざらない。今さらオイルを溶かすために火を入れるわけにもいかないし…まったくなめらかでない、いや、むしろ油の玉でボコボコなままの記事に粉を振り入れて木べらで切り交ぜていたら、それなりになじんできたのは奇跡。本当に奇跡…。

トッピングにそこらへんにあったドライイチゴをのせてみたら、すっごい汚い色…生イチゴにすればよかったかな。味はこれからだが、すごーくいい香りだね。
味はどうかな。少なくとも香りはいい感じ。

有賀薫さんのスープご飯から「サバ缶とトマトのスープカレー」

こちらを作ってみた。鯖缶レシピは料理研究家が色々だしているなかで、スープ作家の有賀薫さんのメニュー、前々からやってみたかったのだった。
note.com

材料はこちら。

これをベースに色々アレンジを加えた。なおピーナッツバターは家にはなく、かつ、近所のスーパーじゃ600円程度とかなり高価だったのでどうするか考えた。まずは、ベビースターのラーメンおつまみに入っているピーナッツを地道にためて刻んで使おうと試みたが、その過程で気が付いた。あ、これだ、これ使おう。中国鍋「海底撈火鍋」のタレのあまりが家にあったのだ。これの材料、ピーナッツだった!

私流はこんな感じで。
1. フライパンにオリーブオイルとクミンを入れて、焦がさぬよう弱火で炒める
2.  皮ごときざんだトマト、それに塩ひとつまみを投入。中火で炒め、トマトの水分を飛ばす。
3. 玉ねぎ乱切り、カレー粉大さじ2杯、ナッツペースト系の何か大さじ1杯、チューブに入ったショウガ大さじ3杯を加えてさらに煮詰める。
4. ペースト状になったところで、さば缶の具だけ先に追加する。
5. さば缶の水分+普通の水を加え、ちょっとスープ感を出す。塩で味を整える

スープというよりペーストな仕上がりにはなるが、いやぁこれあ予想をはるかに超える美味しさなのだ。あとになって、ガラムマサラを使ってもよかったなぁと思った。このレシピ、だれが何をやっても完璧にまとまるという意味で優れているなぁと実感。