なかしましほさんのバナナマフィンをパウンド型で。

私のクッキング熱がおさまらない件。最近は、友達から「ベーキングパウダー」という武器を得て、さらに近所のさびれた商店街で薄力粉もゲット。昨晩思い立ってバナナマフィンをつくってみた。熟れたバナナがあったし、ダメになる前に使わないといけない。

こちらがなかしましほさんのレシピ。もはや、ミキサーすらいらないレシピだ。

ところが、制作過程で肝心なことを思い出した。「マフィン型なんて持ってないじゃん」ということだ。パイレックスのプリン型で代用することも考えたが、4つしかない。えっと…もう仕方がないので、パウンドケーキ型で焼くことにした。タネは準備してしまったんだもの、しょうがない。

夜中に漂ういい香り…レシピではオーブンで20分~22分となっていたが、型が大きいのでさらに10分か15分くらい焼時間をプラスした。

時間通りからの…

良く焼いた状態。

うーん、悪くない出来栄え。

昨晩は罪な香りをぐっと我慢して、今朝食べてみた。2切れのうち一つは再度あたたかくして、一つはそのままで。ふわっふわで美味しい。よっしゃSNSに投稿だ! タグをつけようとして途中まで作ったところで素敵なタグが候補に出てきたので乗っからせていただくことに。

#マフィンをパウンド型で焼くという荒技

どこのだれかもわからないけれども、少数派でも仲間がいてうれしい。私の幸せの閾値なんて低いもんです。

延期となった"Django a Go Go 2020"…代わりに楽しめる過去のライブ動画にテンションアップ

ステファン・レンベルStephane Wrembelは、パリ出身、ニューヨークを拠点にするフランス人ギタリストだ。ウディ・アレンの"Midnight in Paris"の音楽を作った人、といえば、ピンとくる人もいるかもしれない。

ステファンがニューヨークで「Django a Go Go」と銘打った音楽フェスを実施したのは10年以上の前のこと。規模はどんどん大きくなり、2017年はあのカーネギーホールで開催、2018年以降はNYタウンホールで開催されており、今年5月の回で13回目になるはずだった。しかし、このコロナ禍の影響で、残念ながらこのフェスは10月に延期になった模様だ。

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このフェスは、色々なミュージシャンとともにジャンゴ・ラインハルトの音楽を演奏しながらジプシージャズの進化を愛でる、という音楽フェスだ。5月のライブには、ヴァイオリンのデイジーカストロDaisy Castro や、ピアニストのジャン-ミシェル ピルクJean Michel Pilc 等も出演予定だったようで、延期は残念だがこの状況なので仕方がない。

ちょっと嬉しいな…と思ったのは、2019年4月27日のDjango a Go Goの映像をフルで公開してくれたこと。2時間22分の超大作なのでまだ全部は観ていないが、クレジットされている出演者が華やかだ。私はラファエル・ファイスRaphaël Faÿsとセルジュ・クリーフSerge Kriefとその息子たち(Ezeckiel Krief & Lior Krief)の出演が確認できただけで満足だが、この年は何と、ジャンゴ・ラインハルトのひ孫であるサンバ・ボームガートナーSimba Baumgartnerが出演したというからすごい。サンバのことは別途調べるとして、この動画は今週末のお楽しみにしようと思う。

お客様のノリもいいし、ウォッシュボードなんかも出てくるあたり、楽しみなライブ映像。しかもニューヨークなら、アクセスもいいから、いつか生で楽しめる可能性も高いな…。

ちなみに、2017年の様子はこちらをどうぞ。
asquita.hatenablog.jp

コロナだから実現する、マヌーシュジャズギタリストたちのリモート共演

コロナのせいでどの国でも人が集まる機会がなくなっているのはご存知のとおりだろう。当然ライブ活動も禁止されているので、色々なミュージシャンが自宅でライブを開催している。日本で有名かつ毎晩6000人ほどの視聴者を誇るライブを自宅で連日開催しているのが、ジャズピアニストの小曽根真氏。日本時間の夜9時から生ライブを楽しめるとあって私の周りにも視聴者は多いし、見逃しても現在すべてYouTubeでみられる。
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39日も継続して1時間のライブをやり続けているミュージシャンもなかなかいないのではないだろうか。

その他、私が楽しんでいるのは、ブラジルのギタリストJoyceのライブ。オンタイムでは観られないにしろ、アーカイブがFBに保存されている。
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あとは、イスラエル出身のギタリスト、Yotam Silbersteinも#quarantineduos と題して、世界中に散らばっている有名ミュージシャンとデュオ演奏を続けている。これも、生でみるには時間帯はなかなか合わないけれども、急に大物とデュオするので、見逃せない。最近では、DominguinhosとかToninho Hortaとの共演にテンションがあがった私だ。
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では、マヌーシュ・ジャズギタリストたちはどうだろう。ボサノヴァ等のジャンルに比べるとソロで魅せ続けるのが難しいジャンルだし…と思いながら探してみたら、あったあった。オランダのレーベルSINTI Musicが、ベネルクス3国で活躍するミュージシャンたちのリモートライブをアップしてくれていた。メンバーは、ファピ・ラフェルタンFapy Lafertin,、ストーケロ・ローゼンバーグ Stochelo Rosenberg、パウルス・シェーファーPaulus Schäfer、それにベーシストのニック・マクガイアNick McGuireの4名。ニック氏のことを調べてみたら、英国生まれだが、オランダでThe Jazz Jargonitesというバンドをリードしているとのこと。

演奏曲は、"Quand je l'ai Rencontré"という曲。「私が彼/彼女に会った時」という意味だが、初めて聴いた。ジャンゴがカバーしているのかしら。この曲の作曲者、Charles Welty Tarzanという人を調べてみたら、カトリックの神父様らしい。1950年代に、フランスには"La Mission"という団体が立ち上がり、マヌーシュコミュニティに対するカトリック布教を進めたという。この団体は、マヌーシュたちにコミュニティを捨てることは強要しなかったこともあり、多くのミュージシャンたちが在籍しており、ジャンゴの奥様Naguineも信者だった。バイオリニストのPierre Gagar Hoffmanなどは、第二次世界大戦中、ナチスの迫害から逃れるためにスイスに行こうとしていたジャンゴとともに、国境の町トノン=レ=バン にて夜な夜なジャムセッションと繰り広げていたとか。
[Django Station] - Gagar Hoffmann / Cantique Tzigane

このジャムセッションにたまに連れてこられていたのが、ギタリストのCharles Welty Tarzanらしい。ちなみにこのLa Mission(正確には、La Mission evangelique des Tziganes de Franceというみたい)は今も存在していて、Charles Welty Tarzanの奥様のメッセージが掲載されていた。晩年のCharles氏の姿もこちらで確認できる。
Témoignage Lacouac Welty | Vie et Lumière

調べものにはまって説明くさくなってしまったが、曲も演奏も素晴らしい。寝る前のお伴にどうぞ。

はやくコロナが収束して、どこにいてもライブが楽しめる世の中を期待しています。

丸いケーキ型でバナナブレッド by なかしましほさん

最近、なかしましほさんのレシピにぞっこんなので、色々なものを試している。最近のお試しスイーツはこちらだ。

1回目は、薄力粉が入手できなかったので、「A」の代わりにホットケーキミックス100グラムを利用。ハンドミキサーは持っていないので、手動でひたすら泡立てて…結果、初めてにしてはなかなか美味しいものができた。

そして2回目、今回は薄力粉100グラムが入手できたので、これにちゃんとBPをまぜて作ってみた。焼き色は今回の方がきれいにできた。しかし…「ふんわり」ではなく「どっしりした」感じに仕上がってしまった。これは、たぶん完成形ではないな。まだ食べていないけれども…。

せっかく贅沢にバナナ使ったのになぁ。敗因は、たぶん、薄力粉とBPをきちんとふるいにかけなかったことなのではないかと思う。あるいは、手動の泡立てが足りていなかったのかもしれないなぁ。というわけで、またチャレンジしてみよう。あ、でもバナナマフィンも試してみたいんだよなぁ…。

ギタリストJoe PassとDjango Reinhardt、不思議な共通点

5月16日は、Django Reinhardtが亡くなった日だ。ミュージシャンがトリビュート演奏でもしてないかな…と思って軽く探してみたら、スウェーデンのギタリスト、ウルフ・ワケニウス Ulf Wakenius が"Tribute to Django Reinhardt and Joe Pass"というタイトルで動画を配信していた。曲は「Lullaby Of The Leaves(木の葉の子守歌)」。
なるほど、「Lullaby Of The Leaves」は、Joe Passのアルバムにも入っている。

Ulf Wakeniusは1999年、Django Reinhardtの息子であるBabikとともに、スウェーデンクラリネット奏者Putte Wickmanのアルバム"Django d'Or"に参加している。それにしても、二人にトリビュートとはどういうことか。共通点を調べてみてわかった。

Django ReinhardtJoe Passは、生まれ月も亡くなった月も一緒だ」ということ。
Django Reinhardtは1月23日生まれで亡くなったのが5月16日、そしてJoe Passは、1月13日に生まれ、5月23日に亡くなっている。Joe Passは、自分のスタイルでギターを追求してきたプレイヤーだが、ジャンゴ・ラインハルトを敬愛していたという。1965年に「For Django」というアルバムをリリースし、その中で多くのジャンゴの曲をカバーしていた。
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ジャケットかわいいな。

では、なぜワケニウスは、この「Lullaby Of The Leaves」で二人にトリビュートしようと思ったのだろうか。演奏を聴いてみたが、とくにジャンゴのフレーズが潜んでいるようには聞こえず、ちょっとわからなかった…まあ、そもそも音楽をささげることがトリビュートだから、そこまで考えることはないのかな。

チヂミにしようと思ったニラをナムルに

チヂミ大好き!
最近野菜不足なので、チヂミにニラとか古いニンジンを入れて野菜不足を解消しようとたくらんでいた。ところが、肉の買い置きがなかった…やっぱりチヂミにはお肉か海鮮系の何かを入れたいではないか。

でも、ニラってすぐにダメになる。はやくどうにかせねば。
というわけで、ニラでナムルをつくることにした。本当は「モヤシとニラ」で作りたかったのだが、もやしがないので、代わりに古いニンジンを利用。

  1. ニラ1束をだいたい5センチくらいにざっくりきる。ニンジンは小さいのを1本、千切りに。
  2. お湯を沸かして沸騰したら、まずはニンジンを入れる。で、再度沸騰したら今度はニラを入れる。5秒数えて火をとめて、ざるにあける
  3. あわせ調味料(醤油大さじ1、ごま油大さじ1、砂糖小さじ1、ニンニクのすりおろしひとかけ分)を器にいれておく
  4. 粗熱がとれた野菜たちを手で絞って、たれとなじませる
  5. すりごまをあえてできあがり。

間違えて砂糖を多めにしてしまったので若干甘めになってしまったが、悪くはない。普段、ナムルを作る時は粉状の「ナムルの素」を愛用していたが、味をなじませるのにけっこう時間がかかるのが難点。こちらのメニューの方が早く味がなじむので、作ってすぐに食卓に並べても美味しくいただけそうだ。

参考にしたのはこの方のレシピ。大人数の家族にぴったりな分量はこちらでつくるのがいい。
mayukitchen.com

この方のメニューの素晴らしいところは、シンプルなこと。そしてシンプルであるが故に、作ったものが色々な料理に転用可能になっているところだ。このナムルをベースにニラ玉、チヂミ、炒め物…等ができるレシピが書いてあるので、ぜひご参照ください!

インド映画に出てくるホーリー祭を探す


インドのホーリー祭というのをきいたことがあるだろうか。世界一カラフルと言われるヒンドゥ教の春祭りで、今年もし開催されていたら3月10日がその日だったはず。三密の祭りでもあるので、どうなったかはわからないが…。

私がこの祭りを知ったのは、インド映画の映像でのことだ。その昔、インド映画に興味を持ち始めた時に、よくわからぬまま見まくった動画のひとつに、色をとにかく景気よくバラマキまくっている映画があった。その時は、単なる映画の演出かなと思っていたのだが、インド大使館が出している冊子「インド展望」で、このカラフルな祭りが実在することを知ったのだった。ただしこの雑誌、機械翻訳に頼ったのか、全部日本語なのに内容を把握するのが結構大変だった。ビジュアルで魅せるページだったこともあり、ホーリー祭に関してはたいして説明もなかったのだ。

ステイホームにかまけて、ふと、「あのホーリー祭の出てくる映画のシーンを思い出したい」と考えた。きっと、有名な人が出ている映画だったに違いない。

●Mangal Pandey: The Risingの挿入歌"Holi Re"

Mangal Pandeyマンガル・パンデーという、は英国支配下のインドにおいてインド大反乱セポイの乱)をリードしたという英雄らしい。アーミール・カーン Aamir Khanが出ているし、音楽は A R Rahmanだしなぁと思って観てみたが、いやこれは観たことない。違うな。

次に「これかな」と思ったのがこちら。SRKの映画でホーリー祭のシーンが出てくるものだ。
Darrの挿入歌'Ang Se Ang Lagana'

年代的には1993年と古い映画だが、これも観た覚えはない。

映画「パッドマン」で主演を務めた アクシャイ・クマールAkshay Kumarも、ホーリー祭のシーンが出てくる映画に出ているのを発見。
Waqt- The Race Against Time の"Do Me A Favour Lets Play Holi "

これもモダンな感じだから違う。

Holi Aayi Re

だいぶ古く、1970年の映画。音楽にききおぼえがある気もするが、古すぎるかな。

大物俳優アミターブ・ブッチャンAmitabh Bachchanが出ているホーリー祭のシーン。
Baghban "Hori Khele Raghuveera"

この大物に、変な色の粉なんてかけられないだろうね…。

Genius Holi Biraj Ma

2018 年に公開された映画。色の表現が洗練されているなぁと思う。もうめちゃくちゃな配色の色粉をかけちゃう映画なんてないのかしらね。

こんなのも見かけた。あれ、もしかして。
Mohabbateinの曲"Soni Soni"

インド映画に興味を持った映画は、シャー・ルク・カーンShah Rukh Khan(SRK) の「ラジュー出世する」で、その後すぐにアシュワリヤ・ラーイ Aishwarya Rai の美しさにぞっこんになった。その二人が出ているんだからこの映画かもしれない。もう少し登場人物がトラディショナルで保守的な雰囲気だった気がする。でも、曲は聞き覚えあるような…ということで、これだ、ということにしておきましょう。

最近、旅に飢えている自分を感じる。