切麦屋あいだ@伊豆高原

さっぱりとしたお昼を優雅に楽しみたい…と、こちらのお店にやってきた。

 

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住宅街にある手打ちうどんやさん。ランチコースは2種類ある。

 

美しい前菜盛り合わせ。

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うどんの薬味がもはやアート。

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うどんは温と冷が選べる。スープも2種類から選ぶ。大盛りは+200 yen

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かわいいちらし寿司も付いてきた。

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行くのなら予約は必須だ。当日の11:00過ぎくらいまでに予約が欲しいとのことでした。

 

なお、前に行った頃よりは、前菜がちょっとだけ地味になっているのを発見した。前はどれだけお得なお店だったんだ!

http://asquita.hatenablog.jp/entry/2015/09/13/200542

 

もしやこれがアルザス語か? マヌーシュ・ジャズの有名アコーディオン奏者のインタビュー番組

アコーディオン奏者のマルセル・ロフラーMarcel Loefflerは、日本のマヌーシュ・ジャズ好きにはそこそこ知られているのではないか。なぜなら、トニー・ガトリフ(Tony Gatlif)監督による映画、「Swing(僕のスウィング)」が紹介された頃にリリースされた、マヌーシュ・ジャズのアルバム、Note Manoucheのメンバーとして来日していたからだ。「盲目の天才アコーディオン奏者」みたいな肩書きもついていたっけ。

あれからもう15年は経過しただろうか。マルセル、まだ活躍中のようだ。先日、フランスはアルザス地方のテレビ番組Rund Umで紹介されたようで、動画を見つけた。9月に出す予定のアルバムが、マヌーシュ・ジャズとクラシックを融合させたものらしく、その宣伝もかねての取材かもしれない。

何が驚いたって、番組はほぼフランス語の字幕で構成されていること、そして、聴いてもよくわからない言葉を話している。フランス語っぽいけれども違う。もしや…これは、噂の地域言語、アルザス語か?

「なんだそれ」と思った方はこちらをどうぞ。
https://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/klib/kiyo/edu/e37/e3712.pdf

アルザス地方はドイツとの国境にあることから、歴史上何度も国が変わる運命にあった。その結果、ドイツ語でもフランス語でもない「アルザス語」という言語が独自に発展している。フランスは昨今、このアルザス語を含む言語を「地域言語」として積極的に守っていく姿勢をとっているが、このアルザス語も衰退の一途を辿っているときいていた。なのにこの番組では登場人物の大部分がアルザス語を話しているではないか! 同じライブに出演しているビレリ・ラグレーンBiréli Lagrèneも、アルザス語を話していると思われる。マルセルの息子でギタリストのCedricも登場するが、この息子はフランス語で取材されていた。

マルセルもビレリも、出身は、フランスのアルザス地方バ=ラン県アグノー群Haguenauという場所。ドイツ国境だから、もしはこの地域の人たちにとっては珍しくないのかもしれない。

もちろん、ライブ映像としても貴重なのだが…「アルザス語らしきものを話している」という意味でも貴重な映像だ。

令和元年 宵宮の舞@八王子まつりで芸妓文化にふれる

八王子まつりは、毎年8月上旬の土日に開催されるお祭りだ。とくに土日は、甲州街道沿いで色々なお祭りが見られたり、各地区の山車や神輿が見られるという。本当は一度じっくりみてみたいのだが、なかなか日程が合わない。そんななか、久々に八王子祭りを垣間見ることができた。
JR八王子駅から、「西放射線ユーロ―ド」という道を進んだところでやっているのが、八王子芸妓による宵宮の舞。このエリア、中町にある黒塀通りには、明治時代に全国から集まってきた織物職人を愉しませた花街が今でも残っている。そこで働く芸妓さんの芸をストリートで気軽に愉しめる貴重な機会が、この宵宮の舞なのだ。

ギリギリの時間に会場入りしたので、踊りがみえるポジションは確保できなかったが、鳴り物はばっちりみえる場所を確保できた。唄をうたっていらっしゃる芸妓さんの声の艶っぽいこと。オープニングでは能管を吹いていらっしゃる方がいたが、笛を吹く姿に品がある。そして、(ちょっとしかみえなかったが)踊りもあでやかで惚れ惚れした。「かっぽれ」の動作も、素人がやるのとでは全然違う!

いつかは週末の八王子まつりに来てみたいものだ。

Hansche Weissトリビュートライブ@スイス・チューリッヒのジャズクラブMoods in Schiffbau

2016年6月に闘病生活を経てなくなったハンス・ワイスHäns'che Weiss のことは、以前こちらのブログでも紹介したことがあった。
asquita.hatenablog.jp

先日見つけた動画は、 Biréli Lagrène ビレリ・ラグレーンのものであった。最近ビッグバンドとしての活躍が多く、「何かマヌーシュ・ジャズ系の演奏はしていないかな」と探して出てきたものがこちらだ。


動画のタイトルだけみて、一瞬ハンス・ワイスが生きていた時代の共演動画かと思ったが、実際は、2017 年の10月にスイスのチューリッヒにあるジャズクラブMoods in Schiffbauで行われた、いわばトリビュートライブの動画であった。ライブの進行役は、チューリッヒ出身で、ハンスと長年共演してきたベーシスト、ワリー・メイヤーVali Mayerだ。そして、リズムギターを務めるジロリ・ウィンテルステインZilori Wintersteinも、かつて弟 Holzmanno Winterstein とともにHäns'che Weiss Quintet の初期メンバーとして活躍するなど、ハンスとは縁が深い。
そんな二人が、マヌーシュ・ジャズ界の巨匠、ビレリとともに奏でるマヌーシュ・ジャズは息もぴったりで、とっても素敵だ。ワリーの歌にちょっとにんまりしてしまう。これは貴重な動画を見つけたなぁ…。

「浅草東洋館」で漫才初体験! 「キラーコンテンツ」がお気に入り

7月某日、ご縁があって浅草の東洋間というところで漫才を観ることになった。正式名称は「浅草フランス座演芸場東洋館」で、2000年くらいまではストリップ劇場としても興行をしていたという。また、ビートたけしさんがかつてエレベーター係をやっていたことでも有名らしい。

正直、飽きて寝ちゃうんじゃないかと思ったのだが…これがなかなか面白い。2,500円くらいで半日楽しめて、30近い芸が一気にみられるのだ。金谷ヒデユキや山口君と武田君は、上手さ、話の展開等本当に上手で引き付けられた。もちろん、そんなに上手じゃない人も、ベテランもまじっているのだが、トータルで面白い。また、ベテランの物まねを若手芸人がやったら、その5演目あとに、物まねされた当のベテラン芸人が出てきて、(その人はたいして面白くないのに)会場は大うけだったりして…。そういう、即興演芸の妙みたいなものもたくさん体験できた。相方が入院中だという昭和こいるさんとかも、もう身に染みた本物の芸人という感じで、しかも品があって、よかったなぁ。

個人的によかったのは、キラーコンテンツ。こういう感じで歴史を使うのだが、彼らの芸を観た後には、みんなで「徳川家康!」ってしつこく言ってしまった。

演者の一人曰く、「お客さんが数人しかいない日もある」なんて言っていたけれど、この日は立ち見も出る満席。今、吉本興業の闇営業問題でニュースは騒がしいけれども、こういう劇場で日々芸を披露し、お客さんの反応によって自分を振り返り、さらに芸を磨いて実力をつけている人だってたくさんいる。日本の文化の一つとして漫才劇場を捉えなければいけないな、と思ったのだった。

憧れのねいろやで、かき氷@神保町

ねいろやに行きたくて行きたくて仕方なかった。

いよいよ、憧れの体験を。

 

女峰イチゴミルク、950円くらいだっけ。

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やさしくて、でも味はしっかりまんべんなく。どこを食べても薄すぎず、濃すぎず、最高でした。

 

思わず残った液体を全て飲み干した私を許して欲しい。行儀悪かろうが、衝動を抑えられなかったのだ…。

 

元々は荻窪のお店。いつか、瀬戸内レモンラーメンにパクチーのせて食べるぞ!

フランスのミュージカル映画は面白くてかっこいい。「ジュリーと恋と靴工場」


Sur quel pied danser, 仏、2016年、Paul Calori/Kostia Testut監督)

主人公のジュリーは、家賃も払えないまま、なかなか正社員の職に就けないままでいた。安い靴屋で働いていたが、この日も解雇されたばかり。(ちなみに、安い靴のことはla godasseと呼ばれていた、なるほど。)そんな彼女が次に見つけた仕事は、フランスのRomans-sur-Isèreという、「高級靴生産の中心地 la « capitale mondiale de la chaussure de luxe »」といわれる場所での、高級靴の梱包の仕事だった。早朝からのハードワーク、上司は厳しそうな女性…決して条件はよさそうではないが、背に腹は代えられない。そんな職場に、リストラの噂が舞い込んだ。なんでも、「会社の近代化をする」というのだ。中国だって安い値段で似たような靴が作れるぞ、と。さて、どうする? 靴職人の女性たちは、プライドをかけて立ち上がった。

ミュージカル要素ありのコメディ映画なので、唐突に歌いだしたりするので少し冗長だったり、笑えたりする。途中、イケメン社長にわざわざ抗議に行ったのに、ボサノヴァであっさり説得されて、自己紹介しちゃったりして、思わず笑ってしまった。それでも、「戦う女」が立ち上がる姿はカッコイイ。そもそも、あんなデザインのあんなクツが似合って履きこなせる人はそんなにいないだろう。色々な宣伝文句で書かれているような、「ミシェル・ルグラン級のミュージカル」とは思わないけれども(すみません)、Olivia RuizやAgnes Bihlのような、シャンソン・ヴァリエテの歌手がサウンドトラックの歌詞づくりに参加しているところも、なかなかいい。だから、ますますかっこよく聴こえるのだろうか。