切支丹の里(遠藤周作、著)

切支丹の里 (中公文庫)

切支丹の里 (中公文庫)


著者が長崎、島原エリアの隠れ切支丹や殉教者、転び宣教師などの足跡をたどり、キリスト教が日本の文化や風土を経てどう変化したのかを考察した作品。短編仕立てになっている分、とくになぜマリア信仰が盛んになったのか、などがよくわかる。

映画化も決まっている「沈黙」のモチーフになった風景や人も満載だ。作家の人は、こうやってストーリーを組み立てていくんだなぁというのがよくわかる。