Limitless(リミットレス)→邦題不明


(監督Neil Burger、2011年、米)
しがない小説家Edyは、元妻の兄に偶然出会ったことで、脳の力を最大限に引き出す新薬NZTを飲む。すると、たちまち脳が恐ろしく活性化して、まったく筆が進まなかった小説を書きあげたり、株をはじめてしこたま儲けをあげ、注目を浴びることに。
こうなるとあとは無敵だ。ヒッピー風情だったEdyウォール街のエクゼクティブ然として街を闊歩。デ・ニーロ扮する大富豪ともお近づきになり、その能力を活かすべく働くことになるが、その副作用が思いがけぬものであった…というような話。
記憶力やら分析力、そしてそれに付随して身体能力まで著しく伸びるのはいいのだが、どうも、実現することが月並みで気になってしまった。イタリアンレストランでイタリア語を流暢に話せるようになったり、ケンカも強くなったりして、行動も機敏になるのはいいのだけれども、せっかくならEdyにはもっともっとその能力でいろいろなことをやってもらいたかった。能力が上がっていったことを示す数々の映像表現は、映画館で観るときっと迫力があるんだろうなぁ。