Kuch Kuch Hota Hai


(1998年、監督・脚本 カラン・ジョハール、インド)
昔、ラオスで買ってきたこの映画を観た。盤面に何も書いていないから、ディスク3枚に無造作に収められていて、どれが始まりなのかよくわからない。学園ものかと思っていたのに、そうではなさそうだし、字幕はラオス語だった…。仕方ないので、英語字幕付きのものを観直した。
そして、理解した。なるほど、こういう筋だったのか。主人公は、シャールク・カーン演じるラフルとカージョルが演じるアンジェリ。二人は大学で「大親友」である。アンジェリはボーイッシュなので、ラフルもあまり彼女を女の子扱いしていない模様。ところが、学長のロンドン帰りの娘Tinaにラフルは一目ぼれ、実はラフルが好きなアンジェリはいたたまれなくなって、大学を去るのだった…
それから月日は経って。ラフルは死別したティナとの間にできた娘アンジェリと過ごしている。ティナは娘に、自分が奪ってしまったアンジェリとの間を取り持つよう手紙を託しており、その手紙を元にアンジェリ探しが始まる…という筋。
のんきなラフルがアンジェリの大切さを気が付くところなどのシーンに、意外にもほろりとくる。そして、いわゆる三角関係ような感じなのに登場人物はみんな思いやりがある。インド映画って時にものすごい悪党が出てきてハラハラするのだけれども、この映画はいじわるな人が一人も出てこないので、観ていてつらい気持ちにならないのがいいね。