パリの公園で開催される無料のマヌーシュ・ジャズ・フェスティバルFestival Jazz manouche des Tuileries 2014

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今年も"La fête des tuileries 2014"の枠組みの中で、無料のジャズ・マヌーシュ・ジャズフェスティバルが開催されたようだ。このフェスティバル、Fête foraine des Tuileries Paris, Fête foraine du jardin des Tuileries,Fête des Tuileries...とイマイチ正式名称が定まっていないのだが、要はあの有名なチュイルリー公園が移動遊園地になりますよ、という企画だ。今年は6月28日~8月24日まで開催されたようだが、マヌーシュ・ジャズ好きにとって鼻血、いや垂涎ものなのが、この期間中に開催される無料コンサートだろう。このコンサート、しかもほぼすべてマヌーシュ・ジャズなのだ。過去には、このライブの部分だけピックアップしたポスターが流通していたが、今やすっかりコンサートの部分は影をひそめた感がある。
過去の情報はこちらからたどっていただきたい。Festival Jazz Manouche des Tuileries 2013ダイジェスト - 空間Annex
今年のポスターをみると、8月14日と15日の両日にマヌーシュ・ジャズをやるということ、そして出演者がアンジェロ・ドゥバールAngelo Debarreとフェレ兄弟にチャボロ兄弟(すごく雑な書き方だが本当にLes frères Ferré et Tchavoloと書いてある)というしかわからない。しかし、だ。実際はこんなに豪華なのも毎度のこと。今年も期待を裏切らない、どころか、無料にしておくのは申し訳ないくらいのラインナップであった。
いつもの方が動画をアップしてくださったので、こちらを観てみると。前座?に来たのは、イロナ・ボルIllona Bolouのようだ。
若き凄腕ギタリスト、イロナ・ボルIllona Bolouのテクニック - 空間Annex

こちらの動画にダイジェストになっているミュージシャンはといえば以下のとおり。
1)Yorgui Loeffler+Le Chinois+(途中から)Tchavolo Schmitt
2)Sandro et Paquito Lorier
3)Los Amigos
4)Marcel Campion+@
5)Ninine, Mondine et Dawson Garcia
6)Dimitri Naiditch(ピアノ)
7)Christophe Astolfi+Les frères Ferré
8)Angelo et Ranji Debarre(前にみたときはどこかでRaangyとスペルアウトされていたけれども、これだとランジ、と読めばいいのだろうか)+(途中から)Dimitri Naiditch
9)Les Rapetous
ピアノが入るのは珍しいが、どういうバックグラウンドを以てこのフェステイバルに参加し、アンジェロ親子と共演しているのか。ドーソンDawsonはガルシア一族の新星だろうか、一人立ってギター演奏する姿がほほえましい。クリストフ・アストルフィChristophe Astolfiはロレーヌ出身と見た気がするが、アルザス系のミュージシャンではなくフェレ兄弟と出逢って共演しているのはなぜであろうか。
まだまだ気になるところはたくさんあるけれども、まずはせっかくの動画を堪能して、それから気になるミュージシャンを深堀りしてみようと思う。