最近のAlexaは、音楽業界のプロモーションに使われることが多いらしい。9月16日は、いつものように「Alexa、おはよう」と声をかけると、Pefumeが自らの新曲、"Time Warp"を紹介する仕組みになっていた。その二日後には、Alexaに挨拶をすると、嵐の新曲"Whenever you call"を紹介してくるなど。嵐とはまったく接点のない私も、この日の朝、彼らの新曲がBruno Marsプロデュースであることを知り、ついつい聴いてしまった。(ちなみにこの嵐の曲はあまり私には響かず、 その前にリリースされた"Turning Up" のほうが好みだ)。
でも、Alexaに翻弄されずしてハマってしまった曲がある。私が大好きでたまにチェックしている動画番組"Tiny Desk Concert"に出ていたBTSの"Dynamite"という曲、すごくいい!
「アイドルに興味がない」といいながら、最近はNiziU、Twice、Mamamoo、そして他のK-Popも比較的聴いている私だが、あまり男性グループはチェックしていなかった。BTS(防弾少年団)は、もちろん名前は知っていた。米国の音楽雑誌の表紙まで飾っていて、その活躍もよく知っていたが、何曲か軽く聴いてみても心にひっかかる曲には出会えなかったのだ。アジア系のアイドルが雑誌の表紙を飾るなんて珍しいな…と2019年にアメリカの薬局Walgreenの本棚で撮影した写真がこちら。
でも、最近リリースされたこの曲をTiny Desk Concertで聴いてすぐに好きになった。"Dynamite"!!
アメリカの公営ラジオ番組、NPR Musicは、アメリカのジャズフェス中継等をやっていたので、ジャズファンとしてよく聴いていた。その番組のうちのひとつに、自社オフィスにアーティストを招いてライブをやり、それを中継するものがあった。それがTiny Desk Concertだ。今だとTSF Jazz等も似たようなことをやっているが、こちらは2011年頃から始まり、今年6月24日までで813本のライブ動画がアップロードされている。いかにこの企画が長く行われていたことが伺える。私は、 Trombone Shortyのライブをこの企画で観て、狭そうななか最高のパフォーマンスを魅せる彼らに感動したのだった。
この番組は、今はコロナの影響もあるのだろう、Tiny Desk (Home) Concertsという形でも提供されるようになり、アーティストはもはやNPR Musicのオフィスに来なくてもこの番組に出られるようになったらしい。というわけで売れっ子BTSの出演が現実となったのだろうな。
BTSの新曲"Dynamite"はすでに米ビルボード100で1位を獲得。すべて英語の歌詞で歌われていることに加え、ポップな音楽で、みんなの心をつかんだのだろうか。だれかがコメントに書いているように、「They choose songs that help heal the world with a positive message.」、つまり、やれパーティーだ愛だとかいう歌詞でなく、前向きなメッセージでポジティブなメッセージを送っているのもいいのだろう。踊りだけに目を奪われがちだが、Tiny Desk Concertsでパフォーマンスを披露するということは、歌唱力も認めざるを得ない。しばらくこの曲ばかり聴いてしまいそうだ…。