ル・シノワ"Le Chinois"は、フランス語で「中国人」を意味する単語だが、そんなステージネームを持つマヌーシュ・ジャズギタリストが、セバスチャン・コフマンSébastien Kauffmannだ。不思議なあだ名なので目を付けており、注目している。
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2012年にデビューして色々なフォーメーションでバンドを組んではアルバムを出していたようだが、「Le Chinois & Friends」名義で活躍しだしたのが2016年だが、2020年10月に、同じ名義で3枚目のアルバム"COUCOU"をリリースしたことを知った。コロナ禍でミュージシャンの活動が制限されるなか、ル・シノワのアルバムリリース等の再始動は地元でも非常に歓迎されている様子だ。
アルバムのタイトルになっているcoucouとは、カッコウという鳥の鳴き声の表現でもあるが、親しい人を「おーい」と呼ぶようなニュアンスである。アルバム作成のためのクラウドファンディングはうまく成立しなかったようだが、Coucouは無事リリースされた。リズムギターは、マニオ・ロフラーManio Loeffler 、そしてボーカルはハイディ・アデルHeidi Adelだ。
アルバムのレコーディング風景。春風を感じるさわやかなタイトルトラックだと思う。
そして気になるのがこちらの動画。なんでも、 "UN NOËL MANOUCHE"という、マヌーシュ・ジャズのクリスマスアルバムも出すようなのだ。
「ジングルベル」は「Vive Le vent」という歌詞で歌われており、サビには「鈴が鳴る」ようなニュアンスが入っていないことを今さら知った私。他にどんな楽曲が入っているクリスマスアルバムなのか、楽しみだ。