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PK

Cinema

(Rajkumar Hirani監督、2014年、インド)

飛行機で観た映画。
アーミル・カーンAamir Khanは今回は神を探している謎めいた男の役(名前がないが、そのうち不思議な行動や発言ばかりするので、あだ名がティプシーとなる。英語で酔っ払いの意。タイトルとなっているピーケイPKはヒンドゥ語で酔っ払い、の意味らしい)だ。アヌーシュカ・シャルマAnushka Sharmaが演じる女性ジャグーは、テレビ局に勤務している女性だが、ベルギーに留学していた時代に、宗教を理由にパキスタン人の彼氏と結婚ができなかった過去を持つ。そんな彼女が偶然ティプシーを見かけ、彼の持つ純粋な疑問(そりゃそうだ、彼は地球の人ではないから、何もわからない)を使ってテレビ番組を企画しようと思いたつ。ティプシーが神様を探す理由にはわけがあったのであった。ティプシーのために、そして生まれた時から宗教に翻弄され続けた自分の過去のために動いたジャグーは、無事に願いをかなえることができるのか。
ネタばれしないように説明するのがすごく難しい映画なのだが、感動ポイントは4つ。
1. ジャグーがティプシーに出逢った時に見せた優しさ。後に、ティプシーがジャグーを信じた理由として、「知らない人は皆自分からお金を取ろうとした。でも、ジャグーだけが見知らぬ自分にお金を与えて救ってくれようとした」と説明していた。おお確かに。そして、なんという国だ!

2.ジャグーの家で居候しているティプシーが、ある日ジャグーに告白しようとするも、ひょんなことからジャグーに今も心を寄せる人がいることを知ってしまい、その気持ちをぐっとこらえて知らんぷりするところ。役柄上ティプシーが無表情なところが、またいいのだ。

3.ジャグーがティプシーの気持ちを知って問い詰める場面。ティプシーは育った環境上、嘘というものを知らず、当然嘘がつけないのに、初めてついた嘘が、よりによって好きな人に対して好きでないふりをするという嘘だなんて、切なすぎる。

4.ジャグーが裏切ったと思っていたパキスタン人の彼はちっとも裏切っていなかったという事実を知った時。


結果、歌と踊りと宇宙人のコメディだと思って観ていた映画で、何度も何度も号泣した私。隣に座った友達がびっくりしていた。
飛行機の中では以下のダンスシーンなどは割愛されていたように思う。でも、だからこそ泣けたのかな…。