[島旅2022]松山経由でしまなみ海道を目指す。松山短時間滞在でできること 

ゴールデンウィークに思い立ってしまなみ海道へ行くことにした。このエリアに行くには、広島の尾道か愛媛の今治が近いと思っていたが、実際どうなのか。こちらは、Mappleによるしまなみ海道の地図なのだが、今回目指す「大島」は愛媛側にあるので、まずは今治に向かうことにした。

今回短い時間だが松山に滞在して、楽しめたことをメモしておこうと思う。
●ヴィンテージショップ巡り
千舟町通りの周辺に魅力的なショップがたくさんあった。古着好きなら、これらのお店をめぐるだけで楽しいこと請け合いだ。
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鍋焼うどん アサヒ
ものすごく味のある、鍋焼きうどんの専門店。 昭和22年創業で、今も同じ一族で運営しているようにみえる。メニューは鍋焼きうどんの卵あり、卵なし、それにおいなりさん。レトロな店内なのだが、壁にはってある紙にお店の人のセンスがみえて面白い。

店内の貼り紙でとくに好きだったのが、この2つ。
和田ラヂヲさんのイラストと...

矢野顕子さんの「ごはんができたよ」の歌詞。ほっこりとしたこの曲の世界観と鍋焼きうどんがしっくり来るんだよなぁ。このセンス、素敵だ。

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寿司花
松山駅前にある、おかみさんの対応が素晴らしいお寿司屋さん。お魚やお寿司はもちろんのこと、地酒をご紹介いただいたのだよかった。酒六酒造の剣シリーズ(吹毛剣、隠し剣、一刀両断)を全部試すことができた。どれも美味でした。お酒が好きなら寄るべきお店。

旅のメインはしまなみ街道なのに、松山の街歩き、楽しすぎた…ここから今治へ向かいます。

酒 秀治郎@恵比寿に行ってみた

予約困難なお店に誘われて行ってみた。このような機会があるたびに、胃袋が上手でお酒も飲める自分の状態に感謝している。お店に行くと「グラニースミス」のクッキーか何かのチラシがおいてあり、初めて「ああ、ファンゴーの方が携わっているお店なのだ」と気がつく。
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料理が美味しいのは当然。ふきのとうやらほたるいかといった春の味覚がふんだんに取り入れられていて、テンションがあがった。料理に合わせて日本酒もどんどん出てくる。本当は全部写真撮影したのだけれども、これを公開するとわけがわからなくなりそうなので、とくに印象的なものだけをこちらに記録したい。まずは...お皿のセンス。
突き出しに出てきたこちらを食べすすめていくと、最後に秀治郎トレードマークが出てくる。かわいいぞー。

次に日本酒。宮城県の萩野酒造による「メガネ専用 特別純米酒」というのがとくに印象に残った。 10月1日のメガネの日にちなんで、杜氏以下携わった方が全員メガネ着用で醸造したらしい。ジャケが印象に残ったというだけで、出されたお酒はどれも特徴的で美味だった。

そしてこの酒の肴の盛り合わせ。量もいわゆる料亭みたいにちょこっとではなく、そこそこの分量があるのが食いしん坊には嬉しかった。

問題は、次はいつ予約が取れるのか、というところだな...

クセになりそう。LE SSERAFIMがショーケースで披露した"Blue Flame"の洋楽感

すごく期待していたわけではなかったけれど、ル・セラフィムのデビュー曲をチェックしていた。そもそもポルトガル語でセラフィンといえば、美しい人とかそんな感じの意味だと思うが、実際にメンバーのビジュアルのことはデビュー前から話題になっていた。さらに、元AKB48でIZ*ONEとしても活躍していた宮脇咲良氏や、同じくIZ*ONEのキム・チェウォンもメンバーの一員だということも注目を集めるポイントだったと思われる。(ちなみにこのグループ名、とくにポルトガル語は関係なく、”I'm Fearless”というフレーズのアナグラム、つまり文字を並び替えて作った造語らしい。考えついた人、すごいな。

昨日5月2日にShowcaseを行ったとかで、"Blue Flame"という曲の生パフォーマンス映像がTikTokにたくさん出てきた。
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いやぁ、言われていたとおり本当にメンバーがシュッとして美しい。日本人メンバーということでサクラ以外にカズハという人が含まれているのだが、オランダでバレエをやっていたとかで、顔はもちろん踊りとか姿勢が美しかった。"Blue Flame"では、開脚+スピンを振り付けに取り入れており、彼女の魅力がひときわ目立っているように思われた。

彼らがデビューするHYBEというレーベルは、元のBig Hit Entertainmentであり、BTSなどの事務所でもあるということ。曲調を聴きながら、GFRIENDの"Apple"、あるいはS.O.U.L. S.Y.S.T.E.M. の"It's Gonna Be A Lovely Day"のような曲を思い浮かべた。曲が洒落ていて踊りもカッコ良すぎるので、世の中の人が真似したがる感じではないかもしれないが、心地よくきいていられる。
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S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M. - It's Gonna Be A Lovely Day - YouTube

"Fearless"という曲のMVも公開されており、こちらもかっこいい。でも、曲としてクセになりそうなのは"Blue Flame”の方かな。
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90年代洋楽が好きな人に響くはず! 清水美依紗の"High Five"

清水美依紗のことは、彼女がデビューする前、TikTokでたまたま見かけていた。名前が「みいしゃ」なので何となくMISIAを思い出しつつも、無理なくいい声を出す人だなぁという印象を持っていた。視聴者のリクエストに「オッケイ」と返事して、そのままいきなり歌い出すスタイル。米国でミュージカルを学んだとかで、そのせいかどうかわからないが歌に反映される英語の発音も美しい。その後だんだんテレビなどで見かけるようになり、ディズニーとのコラボなどもしていたので活躍しているなぁと思っていた。

その彼女がメジャーデビューするということをTikTokで知った。数十秒サビをきいただけで、いい曲だなぁと思った。冒頭部分の音はWhitney Houston の"I Wanna Dance With Somebody"みたいな雰囲気(邦題は「そよかぜの贈り物」だっけ、例が古すぎ?)、そして彼女の歌い方や、音の遊び方はまるでMariah Careyマライア・キャリーの"Emotions"みたいではないか。とくに2'30"のところでそれを感じる。すごく懐かしいけど新しいような、そんな感じ。
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K-POPグループが好きでその中毒性のあるビートと、グループの場合はメンバーが得意な音域をあてがわれて歌うスタイルにすっかりハマって聴いていたが、やっぱり一人の人が色々なニュアンスをつけながら一曲を歌い上げていくスタイルはいいなぁ。何かのCMに使われそうなキャッチーな曲だし、ご本人の爽やかな雰囲気にマッチしたすごくいいデビュー曲だなぁと思った。

インタビュー記事を読んで彼女の軌跡を理解し、しらスタさんの彼女の歌声分析で、素人が思っている以上の実力者であることを再認識した。
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一介の乱聴き派が彼女の成功を見守っていますよ...というわけで、カバー曲で実力を認められた彼女がオリジナル曲を手にして羽ばたいていく姿が嬉しいなぁ。
そういえば先日大掃除でMariahのCDを見つけたので、こっちも聴き直してみよう。

[福岡散策2022]大濠公園内、福岡市美術館の常設展の充実っぷり

前回、福岡市美術館に行った際に、企画展がなかなか見応えがあったこともあり、常設展をすっかりみそびれてしまった。
asquita.hatenablog.jp

そこで今回は、常設展鑑賞のためだけに福岡市美術館に行くことにした。同館の収集方針は、以下のとおり。
1) 近代の西日本出身者や西日本に関係の深い作品を系統的に収集する
2) 近現代美術の流れを展望できる内外のすぐれた作品を系統的に収集する
3) 西日本に関係の深い近世以前の作品を収集する
4) 寄贈された一括コレクションに深い関わりのある作品を収集する
5) アジア美術(東洋美術)の独自性を示す、古代から近世以前までのすぐれた作品を収集する

たまたま、近代日本洋画家でメジャーな黒田清輝、吉田博、青木繁坂本繁二郎等はみなさん九州出身らしく、彼らの作品が置かれている。そして「近現代」の美術作品もダリ、ミロ、バスキアシャガールウォーホールの作品もあり、豪華だと思った。そういえば、日本で現代アートを鑑賞する機会って六本木の森美術館以外では少ない気がする。現代アートのみならず、焼き物系や、それこそ九州つながり(壱岐島出身)で電力の鬼、松永安左エ門旧蔵の茶道具や旧福岡藩主黒田家の什宝(志賀島の金印含む)、仏教美術も素晴らしい。さらに、大好きな仙厓の作品も数点あると思ったら、博多にある日本で最初の禅寺、聖福寺の住職を務めていたから、ということらしい。

インカ・ショニバレCBE「桜を放つ女性」、秋山祐徳太子都知事選ポスター、福岡拠点に活躍するKYNEの作品「Untitled」、1930年代半ばから1940年まで福岡で活動した前衛美術グループ「ソシエテ・イルフ」の作品群もよかった。
ソシエテ・イルフは前進する(福岡市美術館)|美術手帖

入場料200円とは思えない魅力的な常設展。福岡に来たら、企画展の内容に関係なく常設展を見てほしい。鑑賞終了後は、スマホの充電をしながら美術館一階にある、ニューオータニが運営するカフェでほっと一息、最高の癒しとなること請け合いだ。

四月第歌舞伎 第二部「江戸絵両国八景 荒川の佐吉/義経千本桜 所作事 時鳥花有里」@歌舞伎座


江戸絵両国八景 荒川の佐吉
佐吉は、ひょんなことからヤクザの世界に足を踏み入れたのだが、親分の娘が産んだ盲目の息子、卯之吉を育てることになった。この佐吉が、仲間の大工、辰五郎の手を借りながら男手ひとつで卯之吉を育てる過程で、情けなかった佐吉がどんどん成長していく姿を描いた話。真山青果という劇作家をはじめて知ったのだが、素晴らしい作品を残してくれたな。桜で満たされた舞台を背に、幸四郎がかっこつけて花道を去っていく姿にうるっときた。

義経千本桜 所作事 時鳥花有里
義経千本桜。これもまた桜の花とともに華やかな演目だった。途中で急に白拍子とか出てきて美しく踊るのだ。そして傀儡師は、どんどん面を変えて踊る姿も楽しむことができた。梅玉義経は鉄板として、鷲尾三郎を演じていた中村鴈治郎の踊り、好きだったなぁ。どんなバックグラウンドの役者なのかと思ってみたら、父は坂田藤十郎(四代目)、母は扇千影というサラブレッドであった。歌舞伎ってどうしても白鴎/幸四郎親子のような、花があって目立つ人にばかり目を奪われてしまうが、実力ある役者が大勢いるんだ、ということを改めて実感したのであった。

"Reinhardt Memories"。ジャンゴ・ラインハルトの一族を讃えるトリビュートアルバム


2021年は、ジャンゴ・ラインハルトの孫、David Reinhardtが率いるDavid Reinhardt Trio結成から20年の節目だった。結成時のメンバーはDavid以外にノエ・ラインハルトNoé Reinhardtとサミー・ドーサSamy Daussatという実力派グループだったが、今やDavidは教会での活動をたまに見掛けるくらいで、すっかりジャズシーンでは名前を聞かなくなってしまった。
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そんななか今回、かつても盟友がジャンゴ一家のトリビュートアルバムを出したと知り、さっそく聴いてみた。楽曲はノエやサミーのオリジナル曲以外に、ジャンゴ、そしてその弟のジョセフJoseph Reinhardt、息子のバビクBabik Reinhardt、そしてDavidの曲も収録されている。NuagesやLes Yeus Noirのようなスタンダード曲は入っていないけれども、ちょっと優しい気持ちになれる、素晴らしい選曲だと思った。ナポリ育ちのイタリア人若手ギタリスト、 カティア・シアヴォーネKatia Schiavoneも、ベテラン二人に引けを取らないギタープレイを披露している。彼女が作曲した"Co"という曲も、正統なジャズギター曲という感じで好感度が高い。

唯一わからないのが、アルバムの解説に"Avec la participation de David Reinhardt(ダヴィド・ラインハルト参加)"とかかれているのだが、どの曲に参加しているのかわからない。"Jacques le mineur"というDavidの曲が収録されているようなのだが...。アルバムにシャルル・トレネの代表曲である"Que reste-t-il de nos amours ?"が入っているのも気になる。この曲って、「私たちの恋に何が残っているの?」という原題で昔を懐かしむような歌詞だったと記憶しているが、なかなか音楽活動に復帰してこないDavidへのメッセージだったりするのか。考えすぎか。

アルバムの内容が素晴らしいので、ぜひ多くの方に聴いていただきたいな、と思った。
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