石川2018パート2_番外編。山中節ってなんだ?


山中温泉に来てはじめて、山中節を知った。「海の男と里の娘が湯けむりの中から歌いつづった温泉民謡として名高い」って説明に書いてあったが、本当に有名なのかしら。

パンフレットによると、山中節が生まれたのは西暦1700年頃の元禄時代。北海道と本州を結ぶ北前船の船頭さんたちが、山中温泉で湯治をした際に、北海道で習った江差松前の追分をうたったところ、それをきいた「ユカタベー」と呼ばれる娘たちが節に合わせて言葉をかきあったのがはじまりだとのこと。ということは、江差追分と山中節は似ているのだろうか。

こちらは、北陸の芸妓、初代米八こと安実清子による山中節だ。

江差追分はこんな感じ。

こちらは松前追分。

しっとりした感じから、おわら風の盆を思い浮かべたのだがけれども、あまり関係ないのかな。それとも、追分節江差追分松前追分に限らないとか? 両方の追分節では尺八が使われているが、山中節は三味線と太鼓を使うみたいだ。

山中温泉の中心地、菊の湯(女湯)の隣には、「山中座」という劇場があり、山中節に関する資料の展示があった。温泉だけを求めてきた山中温泉で、意外な山中節との出会いがあった。


展示してある太鼓は、浅野太鼓のものだ!


週末は、山中座で山中節の歌と踊りを鑑賞できるという。次回石川に来た時には、山中温泉に宿泊するのもいいな。