ウルグアイのヴァイオリニストがオーケストラで表現するジャンゴ・ラインハルト

1986年生まれ、ウルグアイモンテビデオ出身のヴァイオリニスト兼作曲家、フェデリコ・ナタンFederico Nathanのことを知った。スペイン、マドリッドのソフィア王妃高等大学院出身という正統派音楽教育を受けた上で、あのディディエ・ロックウッドの音楽学校、 Center des Musiques Didier Lockwood in Paris も卒業しているときけば、マヌーシュ・ジャズが好きな人は興味が出てくるのではないか。クラシック以外にもジャズやロック、そしてウルグアイフォークロア等も演奏しつつ、ジョシュア・レッドマンJoshua Redmanやグレゴリー・ポーターGregory Porter、エスペランサ・スポルディングGregory Porter等、ジャズ系アーティストとのレコーディング経験もあるそう。さらに、あのバークレー音楽大学のスペイン、バレンシア校でも弦楽器教授を務めているとか。

そんなフェデリコが昨年手掛けたのが、ジャンゴ・ラインハルトの楽曲をオーケストラで表現するプロジェクトだ。
ジャンゴスタンダードはもちろんだが・・・
黒い瞳Dark Eyes - Les Yeux Noirs

マイナースウィング Minor Swing

QUEENの"Killer Queen"をマヌーシュ・ジャズアレンジしたり。

ステファン・グラッペリに捧げた自作の曲"STEPHANE"もなかなかいい。

ウディ・アレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」のテーマソング、"Si Tu Vois Ma Mere"という選曲がまたいい。

自分のジプシープロジェクトバンド、 Federico Nathan Gypsy Project band でも活動しているのだが、リズムギターLucian Echeverria 以外のメンバーは、このオーケストラプロジェクトで演奏しているメンバーと違うようだ。ジプシープロジェクトの通常メンバーとしては、アルゼンチンの有名ギタリスト、ゴンザロ・ベルガラGonzalo Bergaraも参加しているそうで、期待が高まる。情報発信も積極的なようなので、要注目だ。