2021年3月のせんべろツアーの際、私は友人たちと連れ立って「海の彼方」という映画を首里劇場に観にいった。首里駅から徒歩10分くらいの住宅街にある映画館は、沖縄最初の映画館であり劇場でもある。戦後初の屋根つき映画館として営業を開始したが、映画館低迷の時代だった1980年代にはピンク映画の上映場所だった。2021年3月くらいからドキュメンタリー映画の上映を開始したということで、私が訪れたのはちょうどその時期だった。その後、同年5月には名画座の映画館として営業を再開したそうなのだが、2022年4月に3代目館長である金城政則氏が急逝し、閉館が決まったらしい。 ツイッターで首里劇場をフォローしていたのだが、ツイートがなくなったのはそういう事情があったのか。まったく知らなかった。6月にはお別れ内覧ツアーなどもあったらしい。
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せっかく貴重な時期に、ほぼ無人の首里劇場を訪問したので、記録用に写真を貼っておこうと思う。ピンク映画の気配なんかも残っていたりして、味のある良い場所であった。
トイレもなかなか強烈だった。落ち着いて用が足せなさそうな雰囲気…男女分かれていないし。
映画鑑賞後は、少し周辺も散歩した。
遺族は閉館を希望するも、貴重な歴史的建築物でもあるわけで。さあ、保存されるかどうか。